Sくんが、自身のメルマガで「じじばばー」に言及してくれている(「田舎暮らし 過疎の波」5/30日配信)。右リンク欄のトップ「田舎暮らしを楽しもう」から入って、目次の右端「田舎便り」をクリックしてご覧いただきたい。
「昨年十月老人会の肝いりで、演芸会が開催された。実質はカラオケ大会だったが、その会に何と全村民の3分の1にあたる300人が、押し寄せた。言わずと知れたほとんどが高齢者であったことは、言うまでもない。
侮るなかれ高齢者とは言えその秘めたパワーは、本物の歌手をしのぐほどである。体力こそ衰えたとはいえその心は青春時代をかけて、いるのである。
残された時間は少ないかもしれないが、暇とお金はたっぷりと持っていて、しかもそれを持て余しているのである。
過疎の波に押し流されるのではなく、それを利用して波乗りするくらいでなければ、波に飲み込まれ川の向こうへ流されるのが、おちであろう。
それを回避し田舎暮らしをより楽しいものにするには、この高齢者パワーは願ってもないものである。
それが実現された時、過疎という言葉がきえてなくなるのである。」
あの日から8か月も経つというのに、彼の心の中にはまだ熱いほむらが燃えている。そのことにわたしは感動を覚える。
メルマガの中で彼は、明浜町の人口や小中学校の児童生徒数の推移などを懐かしく語りながら、過疎化の波に洗い流されようとしているこの町への想いを綴っている。そして言う。
「過疎化の波を押しとどめ、現状を維持し活性化できるのかというと、それは泥棒や詐欺師がいなくならないのと一緒で、到底できることではない。」
「ではどうすればよいのかと、これまで幾多の優秀な人たちが知恵を出しあい一歩でも前に進もうと努力を、重ねてきた。それでも村は“村おこし”のかけ声の呼びかけにも反応することもなく、起き上がることはなかった。」
「それは一重に企業誘致とか産業の育成だとかそんな経済面ばかり目がいって、村おこしの本質、つまり田舎暮らしの素晴らしさ楽しさに目がいっていなかったことに、少なからず原因があったのではないか。」
そして、好きなTV番組「ポツンと一軒家」を引き合いに出しながら、一軒家で暮らす彼らには過疎という意識などなく充足した人生を送っている。自分の中にもまたその言葉などはなく、「すこぶる心地よい暮らし」をしていると述べる。そこから冒頭に引用した文へと跳躍するのである。
「生まれ故郷は何物にも代えがたいもので、その素晴らしさは誰にも侵されたくない、私だけの秘密である。」と言う彼は、「俵津人よ、絶望するな、俵津を楽しめ!」と言っているのではないか!と悟らされたのである。
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6月2日、俵津老人クラブの第二回役員会がありました。そこで、「じじばばー」担当の事務局という役回りのわたしは、以下のようなお願いをさせていただきました。
俵津老人クラブ役員の皆様へ
「じじばばスーパー演芸会・2023」成功に向けてのお願い
4月18日の第1回役員会において、今年も標記の会を10月に実施することになりました。皆様には大変お世話をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。
1、役員さんの中で、かまわない方はぜひ舞台に立ってください。(強制ではありません)。
2、このような大きな会をやり切るためには、受付・会場係をはじめ沢山の役割をみんなで一丸となって担っていただかなければなりません。ご無理を申しますがよろしくお願いいたします。
3、出演者募集にご協力ください。
① 今年は、大浦・脇・新田の支部ごとに、出演者をまとめていただけませんか。(地域の事情はやはり各支部の皆さんの方がよく知っていると思いますので)。各支部長さん、お願いします。支部の方は、情報(出演者・演目など)を、支部長さんまでお願いします。
② 昨年出演していただいた方に、道で出会いましたら(自分の知っている方だけで結構ですので)「今年もおねがいします」とお声掛けをお願いします。今からやることでムードづくりができます!大会大成功が近づきます!複数の役員さんが声をかけることで効果は倍増します。(昨年の「プログラム」を添付しておきます)
③ 新しい出演者(!)を発掘してください!俵津には、まだまだ「スター」が隠れているはずです!
④ 新しい「演目」やれる人、さがしてください!(下記「演目例」参照)
【演目例】
カラオケ・民謡・詩吟・踊り・ダンス・コーラス・童謡・ファションショー・三味線・太鼓・浪曲・相撲甚句・モノマネ・コント・一発芸・大道芸(バナナのたたき売り・ガマの油売りなど)・芝居・演劇・寸劇・グループによる滑稽な出し物・仮装・運動会の応援団・チンドン屋さん・司会・どじょうすくい(安来節)・朗読(徳川夢声のような?)・落語・漫才・講談・活弁・どどいつ・端唄・浄瑠璃・琴・大正琴・ギター・笛・尺八・法螺貝・ピアノ・ハーモニカ・オカリナ・ウクレレ・アコーディオン・サックス・トランペット・バンド・グループ歌唱・デュエット歌唱・・・などなど何でも結構です!
※ 今年は、「実行委員会」をつくる必要はないのではないかと思います。役員会だけで活発に意見を戦わせながら、楽しくやっていきましょう!
4、大会をより面白くするための「アイディア」をお願いします。知恵をお貸しください。
5、芝居などの「脚本」を書ける方、お願いします。
6、背景の「絵」など描ける方、お願いします。
7、出演者資格・基準
・昨年は、70歳以上の老人クラブ会員のみで、という意見もありましたが話し合いでこれをとっぱらって、会員・非会員を問わず、65歳以上の老人を中心とする大会にするということになりました。(70歳未満の人が70歳になった時、老人クラブに入会してくれるかもしれない、ということで)
・ゆめさく一座のように、老人クラブと一緒にやりたい!という若い人たちがいればこれを受け入れる。
・あけはま座のように、中に酒井千昔さんのように俵津の人がいればこれを受け入れる。(あの中には、狩江の人も高山の人も野村の人もいました!)。
・じいちゃん、ばあちゃんと孫やひ孫の共演・出演も大いに推奨する。
・本大会は、老人クラブが主催する俵津地域イベントである!と言う認識を共有しましょう!
以上です!みなさん、よろしくお願いいたします!
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さっそく、わたしも、活動(!)を開始しました!
出演希望者、ぞくぞく、です(!)。ペアで「麦畑」(オヨネーズ)をやりたい、あの衣装をこしらえて、とか、「夕やけ雲」(千昌夫)を懐かしさを抱いてもらうような恰好をして、とか。・・・みんなの胸に、ポッと灯りがともりはじめました。みんなの胸が、ふくらみはじめました。
公民館が地域づくり活動センターになった記念にと、センターの面々にも声をかけました。浜田センター長はじめ強力スタッフ、こころがざわついているのを感じます。いい感触、です!
あけはま座の浅井くんには、プロジェクター紙芝居で「長崎東海物語」をやってくれるようにおねがいしました。浅井くん、上乗り気です!
ゆめさく一座にお願いしたところ、今年は「水戸黄門・パート2」をやる!と言っていました!先日、めぐみの里と明浜館(共に無茶々園の経営するデイサービス施設)で出張公演(しかも一日二公演をこなした!)をやって、そのあまりの喝采と反響にこころを揺さぶられたようです!
秋、がとても楽しみになりました。今年は30分か1時間早めてやらなければならなくなるのでは!?
あ、忘れていました、あなたに言うの。
心の“芯”の熱いあなた!あなたも、参加していただけませんか!
(2023・6・10)