虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

まず、移住者20人(組)を目標に、頑張ってみないか・・・

日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべくとの神願にて候。

          (坂本龍馬、宮地佐一郎『龍馬の手紙』講談社学術文庫

子曰く、鳳鳥至らず、河、図を出さず。吾れ已んぬるかな。

「『幸運をもたらすというホウオウという巨大な鳥も、良いことが起こる前兆だというリュウも出てこなくなった』ということばがありますね。要するに、『悪い時代になった』ってことですが、ほんとうにそうなのかもしれない。最近、つくづくそう思います」

      (高橋源一郎訳『一億三千万人のための『論語』教室』、河出新書

私自身は、人口減少社会は日本にとって様々なプラスの恩恵をもたらしうるものであり、私たちの対応によっては、むしろ現在よりもはるかに大きな「豊かさ」や幸福が実現されていく社会の姿であると考えている。

             (広井良典、『人口減少社会という希望』朝日選書)

 わたしは、この日本、いつか必ず変わる時がやって来ると信じています。人口減少など嘆かずに、みんながこの豊かな国土に分散して住んで、自由や平和を謳歌しながら楽しくやっていける時代が来ると。

 なんによってかはわかりませんが。戦争によってか、世界経済恐慌によってか、気候変動によってか、首都直下地震南海トラフ地震によってか、あるいは突然の天の啓示による国民の覚醒によってか、・・・いずれにしろなにかが起こりそうです。時代が煮詰まってきつつあるのを感じます。

 昨日、梅雨入り宣言ありました。平年より7日、昨年より13日早いとか。地球温暖化のせいでしょうか季節が半月かひと月づつ前倒しで進んでいるのを感じます。

 前々々回のつづきです。「一人シンポジウム」、つづけましょう。

 あれを、具体化して考えていきましょう。

 理想を言えば、俵津の人口、1500人くらいあるといいですね、しかも世代の割合が逆三角形のいびつな形ではない・・。それはとてものぞめない。とにかく、わたしたち今いる970人の共通認識として少しでも人口を増やしていこう!という方向でものを考えて行こうというのが大事です。それをもとにみんなが意識の面でも行動の面でも、態度を変えていく、協力し合っていく・・・。

 まず、目標決めませんか!4年間で20人(組)、どうでしょう?!根拠があるわけではありませんが。

 どこから始めましょう?

 わたしは先進地視察がいいと思います。今の日本で人口を増やすことに成功しているのは島根県沖縄県などですが、沖縄は遠く費用もかかりますので、島根へ行きましょう。島根なら車ですぐ行ける。

 U・Iターンの受け入れが成功していて全国的にも有名な海士町益田市匹見町、邑南町などが候補です。邑南町などはなんと2009年から2014年の4年間に500人ほどの移住者があったというではありませんか!

 島根には人口問題を深く極めている実践家・藤山浩(ふじやま こう)さんがいます。先生の講義をうかがったらいかがでしょう。行く前に先生の本をみんなで読んでいくといいと思います。『田園回帰 1%戦略 地元に人と仕事を取り戻す』(農文協)他があります(ネットで調べてください)。

 俵津スマイル、区長会、婦人会、ゆめさく、天晴農園、さくら保存会、老人会、有志などで編成し、20人規模で行くといいと思います。

 俵津内の空き家や荒廃園(休耕園)を「コモン化」する活動も大切です。

 実態調査をして、所有者(死亡の場合は縁者)を特定していく。俵津を永く残していくためのお願いをする。理解と協力を懇願する。根気のいる仕事ですが、この受け入れ態勢を整える根幹の仕事がなければどうにもならない。

 快諾していただいた家・園には目印になる感じのいい標識(看板)をたてさせていただきましょう。

 権利や税などの問題等さまざま難題が浮上してくると思います。根気よくひとつひとつクリアしていくほかありません。

 荒廃園の問題は、利用したいという人が現れた段階で、みんなが出夫してちゃんと使えるようにしたらいいと思います。カズラに覆われているミカン樹をそのまま利用するにしろ、苗木を植えるにしろ。あらかじめ団地化するような形では(望ましくはあるのですが)経済的・労力的にたいへんだとおもいますので。

 市の協力も得なくてはなりません。

 資金面。広報面。人的な面。知恵の面。などなど。

 市も島根のように、さらなる人口増の対策化が必要になると思います。標高差1400メートル、海も山もある豊かな西予市の魅力をもっともっとアピールし、移住者を増やす全体的・総合的な取り組みが求められています。

 俵津をさらに魅力的にする、わたしたちが人生を謳歌できる町にする取り組みも必要です。

 ゆめさく・スマイルの「公園づくり」が始動しました。老人クラブも秋の「じじばばスーパー演芸会・2023」に向けて出演者募集はじめました。センターも動いております。

 天晴農園も、たとえば共選や出荷場を自分たちで運営する(乗っ取る!?)くらいのこと考えてもいいのでは!地域(俵津)の芯の部分はなんといってもミカン産業の基地化です。あそこがまちづくりの拠点です。あそこが外された俵津まちづくりは、弱い。

 野福峠で「そうめん流しのギネス挑戦」の大イベントをやった地域おこし協力隊員だった松本君、又何かおおきなイベントやってください。イベントづくりは大事です。たとえば、俵津湾に「こいのぼり」を泳がすのはいかがです?!春一か月の賑わいをつくりだせます!鯉幟の下で旧海岸四か村(白浦村・玉津村・豊海村・高山村)対抗の漁船やタライ漕ぎ競争などのイベントやマルシェなどやったらいかがでしょう。

 浜田くん、稲垣くん、居酒屋や喫茶店、開業してください。

 今、日本では300人に一人が、3億円以上の資産家だそうです。お金持ちのみなさん!俵津のために、おかねをどんどん使って下さい!

 俵津は文化の町。移住者の方たちには「文楽」修行という楽しみかたもあります!

 ひとりひとりの「構想」が動き始めれば、俵津は変わります。20人(組)の移住者の皆さんと共に、新しい俵津を創って行きましょう!

                        (2023・5・30)