虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

「交流ブログ」になってきた!

 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。わたしのブログ、4年目に入りました。拙文をあたたかい気持ちで読んでくださっている皆様の気配(!)を感じながら、今年も心に浮かぶよしなしごとを書き綴っていこうと思っております。

 昨日の元旦、大山神社へ初詣に行きました。神社総代長の中村和弘くんが言うには、今年は参拝客が極端に少ないそうです。例年なら年が変わる0時には、すでに何十人かは鳥居前に集まっているのに、それもなかった。夜が明けてからもぽつりぽつり、だそうです。どうしてだろうと首を傾げていました。

 中村くんの話はつづきます。去年、3年ぶりにお祭りをやったけれど、2年間のブランクは大きかった。みんな細部を忘れていて事業継承に難渋した。五鹿踊りでは俵津の中学生が1年生から3年生まで男女合わせて10人しかいないのでとても困った。巫女の舞いも小学5、6年生にやってもらっていたのが4年生にもお願いしなければできない状態だった。この分では今後、お祭りを続けていくことも、地域を維持していくこともますます難しくなっていく。

(懸念されたコロナの対策としては、PCR検査キットを購入して、神輿や牛鬼等関係者全員に検査を実施した。余ったキットはめぐみの里へ寄贈した、とのこと。)

・・・深く考えさせられた元旦の朝でした。

 

1。

 このところ、わたしのブログがにぎやかになってきました。団塊小太郎さんが寄稿してくれたり(「ジジババ祭り」)、今回は西田孝志くんが自分のブログ『私の映画案内』で特別バージョンをやってくれたり。昨年末には岡山の藤井さんから(電話で)、年が明けたら寄稿したいのじゃが、とこの上ない嬉しい話が舞い込んだり、と。わたしのブログ、やっと、(「虹の里から」と言うタイトルの下に掲げた)“交流ブログ”になったようないい気分です。

 さて、したがって、今回は西田くんの記事をめぐっての意見交換です。まずは右のリンク欄から入って、彼の文章「獺祭の徒然なるままにNo.8 少子高齢化と過疎化についての私見をお読みください。

 西田くんは、団塊小太郎さんのを読んだり、わたしの「やっぱり人口問題が・・・」を見たりして、感じるところがあったのでしょうか。わたしのあまりに不甲斐ない悩み方に「よっしゃ、それなら」と奮起(!)してくれたのでしょうか、「今回少し趣向を変え、わが友の悩みについて私見を述べたいと思う」と書き出してくれています。

 彼は「少子高齢化による人口減少と、地方の過疎化問題を同一視するな」と両者を峻別して考察することを求めます。まことにもっともです。仮に人口減少が止まったとしても、過疎化は日本社会の構造化されたものだから解消されようがない。

 そして彼は「いま議論すべきは労働環境の改善や、女性の働く環境への配慮ではない」「私たちが取り組むべきは過疎の問題そのものなのだ」と言い切ります。「たとえ子供が思う以上に増えたとして、過疎地域の人口が増加するはずはない」「ダムの排出口から流れる水をどうすれば少なく出来るかということに尽きる。排出量を少なくしたうえでダムに流入する水を増やす算段を考えるべきだろう」。

 いや西田くん。少子化対策は国の仕事だと言いますが、わたしは情けないのです。そうであるのに国は防衛費の増額や原発の新増設や五輪や万博のような時代遅れの過去の経済成長策に狂ったように突き進んでいる。地方自治体もそれを押しとどめようとしないばかりか言いなりになっている。地方はこれだけ困っているのに策をもてない。だから、地方は意見を持たなければならない。労働環境や女性の働く環境の改善問題は、地方はもっともっと意志して、言い続けることが必要だとわたしは思います。

 西田くんの文章で有難いのは、問題解決のための提言をいくつか挙げてくれているところです。「ジジババを資源としてとらえよ」と彼は言います。

全国からジジババを移住させる策を取れ

「若者の為に場所と機会を提供するのではなく、(老人の)経験と洞察に裏打ちされた知識の為に提供される場がなぜないのか」。団塊小太郎さんの言う「力あふれエネルギッシュな目を見張るばかりの」老人の「若さと力、エネルギーを生かす場を提供」せよ。「全国に向かって自分たちを売り込め」と。

 確かに。これは卓見です。60歳以上の退職者、年金暮らしの老人の「誘致」(!)。これなら若者の働き口を構える必要もない。彼らの住まいとなる空き家もいっぱいある。彼らの子供や孫たちも、そして友人たちも俵津を訪れるようになるだろう。その一部は自分もここに住みたいと言うかもしれない。(俵津が魅力的であれば。)

 実はわたしも「俵津ホームページ」にコラムを書いていた時、「塩風呂」の客があまりに少ないことを嘆く声に対して、大曽津の石灰鉱山跡の広大な平地に無償で家を建てる敷地を提供して都会から老人を呼び寄せよ、と提案したことがありました。

 ただ、東京都や政府が老人を地方へ移住させる計画を練っていることを聞くと、地方は姨捨山か、老人は用無しなのか、と憤りを覚えたり悲しくなったりします。けれども、そこを超えて、この俵津で一緒に「まちづくり」をやってくれる同志としての年寄りが来てくれるなら、大歓迎ですね。素晴らしいことです。「一つのコミュニティーすべてがジジババの運営によって賄われる自治体」、しびれるようないいユートピア構想です。

光ファイバー網の整備とPC(パソコン)の全戸配布

 「PCによって人は地域にかかわらず同じ情報に接することができる。この効果はとても大きいと思う。それに無理してスーパーに行かなくてもアマゾンでワンクリックすれば買えなかったものが買えるようになる」。

 パソコンの話。これは無茶々園では(創業者の洞察力で)30年も前から会員全員が持つようにしているのでよくわかります。今年四月から、公民館が地域活動センターになります。俵津スマイルなどとも協議して、ぜひ俵津全戸にパソコン配布を実現して頂きたいと思います。と同時に、全住民に流す「情報」についても考慮していただきたいものです。

 買い物難民対策にも有効ですね。ただ、それによって、地域から店がなくなる懸念もあります。わたしは昔、本などはアマゾンで買っていましたが、いまは書店を残すことの大切さを感じるようになって必ず書店を通して注文するようにしています(宇和の道後屋書店・開明書店も、宇和島のキング堂もなくなってしまいました。今では明屋書店だけですが)。トラックの運転手不足とか荷重労働のことも気になります。「送料無料」などというのをみると、どこかに無理が行っているのではないかと心が痛みます。(むずかしいですね)。

 

2。

 ネットでも、こんな議論(!)ができること、ホントに嬉しいことです。西田くんに感謝します。それと同時に忘れてはならないことがあります。読者の皆さんがわたしのブログを見ていただいているということです。それが何よりの「交流」だということです。

 わたしのブログは、グーグルやヤフーなど6つのアクセス元(検索エンジン)から入っていただき、次のようなアクセス先を選んでくださって、読んで(閲覧して)いただいております。その情報を皆様に開示しておくこともわたしの務めのように感じます。そこで(ブログトップとアーカイブ検索を除き)閲覧数が多い順にタイトルをあげておきます。何かの参考になれば、何かの進展につながれば、と思う次第です。

1、「50円虫。」(2020・7・4)

2、「「人生の楽園」を夢見つづけてー西村仁さんのこと」(2021・12・27)

3、「農の巨星★山下惣一さん逝く」(2022・8・13)

4、「「虔十公園林」を読む」(2021・3・5)

5、「「“ねじれ”てこそ民主主義。ああ・・・参院選」(2022.6・26)

6、「公民館に集まろう!―わたしの公民館使用法・案(その2)」(2021・7・9)

7、「公民館に集まろう!―わたしの公民館使用法・案(その1)」(2021・6・27)

8、「NO   WAR」(2022・3・15)

9、「日本て戦争できるの?やって勝てるの?(ああ参院選・続々)」(2022・7・5)

10、「空き家と廃園は「コモン」に」(2022・2・19)

11、「紙芝居「長崎東海ものがたり」が作られます!」(2021・7・7)

12、「野福峠に桜を植えた人達はどんな思いで植えたのだろう?」(2021・4・4)

13、「長崎東海」を、活かす」(2020・5・27)

14、「無茶々園に、三つの提案」(2021・12・18)

15、「玉井さんの本が届きました!」(2021・2・26)

16、「謹賀新年!」(2022・1・11)

17、「「九段の母」と「故郷」と」(2022・1・23)

18、「〔話し合い資料〕想田和弘さんの意見(ああ参院選・続々々)」(2022・7・6)

19、「「長崎東海」を、思う」(2020・6・3)

20、「「俵津スポーツ村」村長夫妻という存在」(2022・3・26)

21、「西田孝志・未掲載エッセイについて」(2020・10・24)

22、「〔話し合い資料〕加藤典洋さんの9条案(ああ参院選・続々々々)

23、「海に、鉄を」(2020・12・6)

24、「「じじばば―」余話・余聞・余禄・余波・・・爆風のゆくえは?!」(2022・10・25)

25、「「いろは丸」から・・・」(2020・10・8)

26、「新しい「たわらづ」の始まりの予感」(2022・5・26)

27、「「馬頭観音」に、行ってきました!」(2021・5・12)

28、「「ベンチ」を置こうよ!」(2020・7・8)

29、「西村仁さん追悼文集 5」(2022・1・18)

30、「西村仁さん追悼文集 3」(2022・1・6)

31、「西村仁さん追悼文集 1」(2021・12・27)

32、「村上さん!やはり「下野」しかないのではありませんか?!」(2021・10・ 25)

33、「湾岸道路を軽トラで走りながら思うこと」(2021・6・3)

34、「「西予・世界農業高校」を夢見る!」(2021・10・6)

 

 みなさん、お互い元気に、今年を(も)いい年にしましょう!!

                       (2023・1・2)