虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

まず「喫茶店」づくりから始めてみないか。

 今日は「こどもの日」、ゴールデンウイーク最終盤です。みなさまはこのゴールデンウイークいかがお過ごしでしたでしょうか。わたしはと言えば、タケノコ堀りとかぐや姫探し(妻が「かぐや姫も連れて帰って」というもんですから、竹取の翁になったつもりで目を凝らして竹藪の奥までさがすのですが、まだ光る竹見つけられません)とか、お茶摘みとか・・・。妻が煎って、わたしが揉んでを3回繰り返し、天日に干して乾かしてできあがった新茶はとても美味しいです。

 ところで、前回の終りの方にちょこっと書いた「アンケート」の件です。

 これ、俵津で発せられた文書としてはかなり重要なもの、歴史的にも大きな意味をもつものではないか、と思えてきております。大げさでしょうか。いえ、そうではありません。こんな危機感に満ちたもの、そんなにありませんよね。まず、その「お願い文」を転写しておきます。

 

        ※          ※          ※

俵津地区住民の皆様へ

            ~アンケート記入のお願い~

                 俵津地域づくり活動センター検討委員会

 

「365」 皆さんはこの数字なんだかわかりますか?

 この数字は、約30年後の俵津地区の人口推計値です。(西予市HPより抜粋)

2010年(1328人)、2015(1209)、2020(1031)、2025(897)、2030(764)、2035(642)、2040(531)、2045(442)、2050(365)

 俵津の人口は昭和50年頃には約2,000人いたものの、年々減り続け、2021年末についに1000人をきりました。

 こうした急激な人口減少や高齢化による過疎化が進展し、担い手不足による集落活動の衰退や暮らしの利便に関する不安が増大しており、一律的な行政サービス・既存の仕組みでは対応できない時代に直面しています。

 西予市では、公民館のあり方を見直し、市民の多様なニーズに沿ったまちづくりや地域の主体的な活動を進めていくため、令和5年4月1日から市民と行政の協働の場となる地域づくり活動センターを実現するための計画を進めております。

 そこで、当委員会では、俵津公民館が地域課題解決や人口減少社会に立ち向かうことのできる活動の拠点とするため、アンケートを実施することといたしましたので、ご理解・ご協力のほどお願いします。

(俵津地域活動センター検討委員)

・山下秀一 ・日越三雄 ・伊井望 ・高岡恵 ・伊藤夕子 ・永山福重 ・酒井正人 ・片岡清美 ・宇都宮幸博 ・宇都宮凡平 ・酒井宇之吉 ・安藤芳夫 ・政田光代 ・酒井正馬 ・浅井裕史

 

         ※         ※         ※ 

 アンケートの内容は、俵津公民館・老人福祉センター・集落センターの各部屋をどう使ったらいいか(人が集まるようになるか)?というものです。各館の部屋の見取り図があって、記入欄があります。

 さて、俵津のひとたちはこれにどう答えるのでしょうか?!結果がとても楽しみです!わたしは、このブログにすでに書いた「公民館に集まろうーわたしの公民館使用法・案(その2)」(2021・07・09)をそっくり写して提出しました(よろしかったら、右のアーカイブからご覧になってください)。

 わたしは公民館が「自治センター」という名称になるのだと思っていたのですが、上記の3館あわせて「俵津地域づくり活動センター」になるというのが正解なんですね。

 さて、数多くある部屋、どこからどう手をつけるか、というのは、そんなに簡単なことではないように思います。ましてや今まで以上に人を寄せるというのは、ほんとうに大変なことだと思います。俵津の人口減少を止め、人口を増やし、昔日のように活気のある賑やかな町に再生する、などということが果たしてできるものでしょうか?!(もし、仮に、できるとしても、それには、俵津住民のよほどの意志力と結束力が求められるように思います。)

 まことに勝手なことを言って申し訳ありませんが、わたしは、住民のみなさんに、公民館が変わった、地域が本腰を入れて復興に乗り出す、ということを、鮮烈に意識化してもらい、目に見える形で理解していただくようにすることが必要ではないか、と考えます。そのための今回の提言です。

 正面玄関を入って右側の旧公民館事務所だった所(今は物置になっていますが)を、「喫茶店」にしませんか! そこから始めませんか!

 今度の「センター化」で、最大の変わった点は、施設内で社会教育法の制約を脱した営業活動ができるようになるということだとおもいます。そこに重点を絞った活動にしましょう!

 「喫茶店」といっても、二つのやり方があると思います。

 一つは、コミュニティカフェです。ネット検索で言葉の説明をさせていただきます。

 「コミュニティカフェとは、人と人とを結ぶ地域社会の場や居場所の総称です。長寿社会文化協会(WAC)が定義しました。2000年以降に急速に増え、その運営はNPO法人や任意団体、個人が主体となっています。空き家・空き店舗・自宅などを利用して開設され、毎日開催から週1のまでさまざまなカフェがあります。

 飲食スペースが設けられている他は、イベントやワークショップを行ったり、展示スペースを設けたり、地域の住民の手作り品を販売したり、地産地消の食材を利用した飲食を提供したりと、内容もカフェによって異なります。

 普通のカフェと違い、飲食を第一の目的とせず、地域住民が集い、交流し、情報交換することに重きを置いているのがコミュニティカフェの特徴です。

 利用者は高齢層や子育て世代が多く、障がい者の就労支援においても一端を担っています。」

 

 コミュニティカフェの実際(問題点)も触れられています。

コミュニティカフェはその多くがボランティアによって運営されているため維持していくには課題が多くあります。

 赤字の施設も多いのが現状で、自治体の助成金補助金なしには存続できません。また認知の低さから、決まった顔ぶれになりがちです。男性の利用者数は少なく、女性の利用者が圧倒的多数となっています。

 少子高齢化時代を乗り切るには地域コミュニティの再生が必要であり、その中核としての役割が期待されるコミュニティカフェ。男性の参加率を高め、定年や現役を引退した後の活躍場所であり居場所として活用できるかといった点が大きな鍵となるでしょう。」

※ ネットには、日本全国のコミュニティカフェが数多く紹介されています。ぜひご覧になってください。参考になると思います。

 もう一つは、ハッキリ個人営業の店にすることです。

 といっても、ここでは一人でも俵津の移住者を増やすためのものでなければなりません。移住希望者を見つけ、その人に仕事先を提供するもの、という観点が必要です。できたら家族でここに来てもらい、一人がこの店をやり、あとの妻か夫が他の仕事(たとえば福祉関係)をやるという形。あるいは夫婦でやり、何とかここで食っていけるだけの稼ぎを生み出していただく。

 もちろん、「センター」の方針に理解があり一緒にまちづくりに参加していただく方を探さなくてはなりません。

 住む家も、安い家賃で空き家を提供したいものです。

 どちらにするかは、みんなで話し合って決めたらいいと思います。エキサイティングなその過程こそ「まちづくり」にとっては大事なものなのですから。

 店の改装費(資金)もいります。

 思い切って、俵津葬祭組合が残した300万円をここに投入しませんか。みんながそこでコーヒーを飲んでみたくなるような雰囲気のいい店をつくろうではありませんか。

 いま、ものすごい勢いで進行している「円安」(物価高)のなかで、お金の価値がどんどん目減りしています。個人のお金は別にしても、こういうお金はいまこそ積極的に使うべきだと思います。この危機の時こそ適切に使って、事態を変える、苦境から脱出する、そのことが大事です。(2050年に使っても、何にもならないように思うのですが)。

 

 どうぞ新しいタワラヅが始まりますように。動き出しますように。

 天晴農園の若い人たちに続きましょう!!

                      (2022・5・5)