虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

謹賀新年!

 明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願い申し上げます。

 

 水面をのんびりと泳ぐアヒルを思わせるわたしの好きな数字・2が三つも入っている2022年が始まりました。いい年になってほしいものです!

 「コロナ禍」で身動きがとれなくなって始めたこのブログも3年目に入ります。(「俵津ホームページ」に月一で連載した「自由庵憧鶏の俵ランド物語」から数えれば、10年目になります)。読者の皆様の励ましのおかげで、ここまでやってこれました。本当にありがとうございます。あらためてお礼を申し上げます。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

 このブログ、今年も俵津(明浜町西予市)で見たこと・聞いたこと・思ったこと・考えたこと等々を綴っていきます。わたくし、俵津の書記になります!・・と気張ってはいるものの、何しろ情報不足、知識不足、・・・、どうか皆様どんなことでもいいですからわたしにお教えください。よろしくお願いいたします。

 「俵津ホームページ」のことです。

 昨年12月からアドレス(URL)が変わるという告知があったので、見てみました。(右横の「リンク」から入ってみてください。新しいアドレスを入力しておきましたので見れます。)ある「期待」がありました!新しい担当者によるリニューアルされたサイトが見られるのではないか、と。残念ながらそれはありませんでした。これからに期待したいと思います。

 わたしは今でも俵津における「まちづくり」において、「俵津ホームページ」の果たす役割は大きいと思っています。全国にいる俵津出身者や俵津と縁を結んでくださっている方々に喜んで見てもらえるHPを一日も早く作っていただきたいと願っています。若いテクノエンジニア・デザイナーよ出でよと・・。

 その俵津ホームページに、「2021/12/23『笑顔が繋がる場所』ゲストハウス開設応援プロジェクト開催のおしらせ info>> 」という見出しがありましたので、開いてみました。(皆さんもinfo>>を押してみてみてください)。

 驚きました。わたしが以前から注目していた片岡君たち4人組の「クラウドファンディング」の募集サイトだったのです。そこにこんなことが書いてありました。

 

 今回僕たちが目指すのは、明浜町に訪れた人達が気軽に宿泊ができるゲストハウス作りです!

『海の見える家 10~TEN~』

 10~TEN~の由来

 『10』という数字には【あなたに新しい始まりがある】という意味があります。このゲストハウスをきっかけに明浜町を訪れる人だけでなく、明浜町自体にとっても、何か新しい始まりになってくれたらいいなと思い、『10』と名付けました。(中略)

 自分たちだけで突っ走るのではなく、明浜町の人たちと力を合わせ、地域全体で明浜を盛り上げようー」

 

 そしてそこには、すでに借り上げた古民家で訪問者を受け入れた記録の写真も掲げられています。こう改造したいのだという夢も載っています。素晴らしいではありませんか!

 わたしはさらに、彼らのホームページ「天晴農園」も見てみました。(右の「リンク」欄にあげておきましたので見てください。半年前に了解を取っていたのですが遅くなってしまいました)。彼らの意気軒昂たる「天晴農園誕生のストーリー(趣意)」を紹介します。

 

 明浜地域は昔から柑橘栽培が盛んな地域でしたが、地域の高齢化が進むと共に、みかん農家の人口も減少しました。今では明浜地区のみかん農家の人口の7割が高齢者です。このままでは僕たちの愛媛県産『明浜みかん』が後世に残らない!僕たちの大好きな明浜が衰退してしまう!と思い、若手みかん農家4人で地域の活性化と若者が帰ってきやすい場所づくりに、取り組んでいます。そして、僕たちの明浜みかんを通じていろんな人との出会いを大切にしています。

 

 4人の名前を紹介しておきます!あっぱれな4人です!

・片岡 星也くん(30歳)

・片岡 正嘉くん(32歳)

・上甲 信輔くん(39歳)

・宇都宮 晃仁くん(26歳)

 彼らの素晴らしいところは、それぞれがみごとな自園経営をしているところです。そのうえで、自分たちの利益だけではなく「地域づくり」にまで視野をもっているということです。

 彼らは昨年明浜共選から離脱して自立しました。明浜共選は昨年玉津共選と合併したのですが、そのことが彼らに自立を促したのでしょう。わたしはその時、彼らのような優秀な農家に離脱をさせるような共選に失望しました。共選は、若い優秀な農家に夢や希望を与えることができなかった。

 本来なら共選こそが、ゲストハウスのようなものを作らなくてはならないのでは、と思います。全国の消費者に、「明浜へ行ってみたい!」と思わせる運営・活動をやらなくてはいけないのでは、と思います。持っている施設・資金をフルに活用して・・。共選は、明浜の「まちづくり」のやはり一つの大きな中心なのですから。その視点を見失っている共選は、やはり能力ある若者を引き留めることはできないのでしょう。

 最近、「Z世代」という言葉を知りました(完全にわたしは遅れてます)。1990年後半から2000年代に生まれた人を指す言葉だそうです(現在の年齢にして10~21歳の層。現在日本の人口の14%程度)。ちなみに1960~70年代に生まれた人をX世代、80~90年代に生まれた人をY世代(ミレニアム世代)というそうです。

 Z世代は、「高度なインターネット社会で育ち、スマホを使いこなすデジタルネイティブ世代で、彼らの情報源はすべてネット」とか。彼らが注目されるのは「新たな流行を生み出し、今後の消費活動の中心を担う層」だからです。

「彼らは人とのつながりを重視する傾向が強く、その延長として社会とのつながりにも高い関心を持ち、社会貢献活動やSDGsにも積極的にかかわっていこうという考えをもっている。購買行動もマスコミ情報より、友人や知り合い、フォローするインフルエンサーの口コミ情報を信頼する傾向が強い。」(朝日新聞「経済気象台」H氏、2022・1・5)

 まさに、わたしたちがこれから相手にするにふさわしい世代であると思います!ミレニアム世代の天晴農園の面々には、そこまで視野が届いているように感じます。おもしろい時代になりそうです!

 昨年のクリスマスの頃です。軽トラで湾岸道路を走りながら思いました。「湾岸の空き地(農協の駐車場か宇和島自動車の駐車場か浜の広場か魚市場跡地の公園予定地あたりか)に、一本のモミの木を植えたらどうか」と。10メートルくらいの三角のツリーに相応しい木に電飾をほどこして俵津の新しいシンボルにするのです。

 わたしには、湾岸がどうにも寂しいのです。湾岸が殺風景に見えてしょうがないのです。しまりがないのです。わたしはミーハーでしょうか?

 松岡正剛さんの『日本文化の核心』(講談社現代新書)でこんな文章を見つけました。

「日本人は「柱を立てる」ということを大事にしてきたのです。村をおこすときも、その中心あたりに先駆者たちが最初に一本の柱を立てました。村の中の一本の立派な木を柱に見立てることもある。これを「村立て」と言います。」

 一本のクリスマスツリー木が、「村立て」になるような気がふとしたのです。おおげさでしょうか。

 「コロナの第六波」の襲来です。第五波から間がありましたので、少し安心していたのですが・・。

 今度の(オミクロン株)は、とにかく感染力が桁違いに強いらしい。重症化はしないそうですが。WHOは「軽症・軽症とは言わない方がいい」と警鐘を鳴らし始めております。

 わたしも油断は禁物だと思います。むしろ今回のが一番怖いのではないかとさえ思います。感染力が強ければ医療体制の崩壊を招きますし、わたしたち高齢者や基礎疾患のあるものにとってはやはり脅威であることに変わりはありません。無症状が多いということであれば、なおさらの拡大を招きます。心配なのは、上気道から上、とくに脳に後遺症を残すという点です。記憶力や思考力を弱め、倦怠感を起こさせる。3年目に入って、わたしたちは、より根本的・本質的に「コロナ」と向き合わなければいけない時期に来ているような気がします。

 「ウィズ・コロナ」ということがよく言われるようになりましたが、どうすることなのか?わたしにはいまいち分かりません。ワクチンや治療薬も間に合わない。PCR検査体制も整っていない。政府のコロナに対する認識力も甘い。そんな中で「コロナと共に生きよ」と言われても、どうしたらいいのですか?

 いや、その必要性は分かるのです。そうしなければ、わたしたちの社会が崩壊するからです。また、すでに、フランスではオミクロンとは別の新株が発生しているように、新型コロナウイルスの進化(?)はとどまるところを知らないようですから、「ウィズ・コロナ」はこれからのわたしたちの重要課題であることは間違いありません。

 オミクロンが弱毒化しているというのは、ウイルスが人類との共存を指向し始めた(?!)とも取れなくはないようにも思いますが・・・。しかし、生物でなく脳もないウイルスにそうする能力があるとも思えませんし・・・。

 昨年暮れ、松山の友達にみかんを送ったらこんなハガキが来ました。

 

「先日はたくさんのミカンありがとうございました。甘味と酸味の絶妙なバランスのとれた品ですね。

 新型コロナウイルスパンデミックにより交流できない状態で二年経過しようとしていますね。ウイルスの変異株がまたたくまに世界中に広がるさまをみていると、人間活動の過剰さを感じます。「新しい資本主義」など言う人がいますが、本質論と程遠いレベルでの議論に終始しており残念です。人類の生存に関わる問題であり、真剣な議論が必要です。ネットからの情報の豊富さに感心させられています。「一億年後の地球」のキーワードでサイトがあり、人類生存の今後の厳しさがわかります。

 個人的には困難を抱えた年でしたが、可能なことを一生懸命に進めていく姿勢でなんとかやってきました。

 今後ともよろしくお願いいたします。」

                     (2022・1・11)