虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

無茶々園に、三つの提案。

それぞれのフィールドを耕して、百姓を目指そう。

 農業をする人は溝堀り、大工、森づくり、漁師、何でもするから百姓。どんな仕事でも根も枝も広げれば百姓になれる。

      (加藤登紀子の「ひらり一言」。朝日新聞2021・12・5)

 この歳になって、あらためてこの町(明浜町)を眺めた時、無茶々園の存在は奇跡のように思えるときがあります。人それぞれですから毀誉褒貶はあるでしょうが、それでも一つの大切な芯、大きな核、いくつもある(だろう)楕円の重要な中心、であるのは間違いのないことだと思います。明浜のまちづくりにとって、無茶々園の果たす役割はきわめてというか、ますますというか、重要になってきているのを感じます。

 そこで、思いついたことを少し、提案させていただいたらと僭越ながら思って記します。

1、こども大使

 これは妻の発想です。「こども大使」を派遣することを考えてみてはいかがでしょうか。もちろん、全国の消費者のもとへです。都市の子供たちのもとへです。

 無茶々園のこどもたち(明浜のこどもたち)が、無茶々園のこと、明浜のこと、みかんのこと、農業のこと、田舎の生活のこと、学校のこと、ジオパークのこと、SDGsのこと、世の中のことなどなどを都会の子に伝える・意見を述べる。そして交流する。その中で、無茶々のこどもたち(明浜のこどもたち)は大きな成長をするでしょう。

 都会の子供たちにとっても同じことが起こるはずです。そして、彼らが、無茶々園へ行ってみたい、みかんつくりを体験してみたい、と言い出したら(きっと言い出すでしょう)この事業は大きな展開を見せます。将来、農業を志す子供が生まれるかもしれません。明浜へ移住する子供が出るかもしれません。そうでなくても、明日のわたしたちの支援者・消費者になってくれることは間違いないでしょう。

 この事業が軌道に乗りだしたら、夏休みに都会の子供たちを呼び込んで、狩江笑学校で合宿勉強会を開いても面白いでしょう。

 サッカーJリーグでは、発足時から入場式の折、選手たちはひとり一人こどもたちと手をつないで行進するスタイルを堅持してきました。サポーターを増やし、将来の選手を育てるためにあれはいい方法だと思います。わたしたちも意識してそうしなければならない時代に来ているのだと思います。

2、YouTube に進出

 「ユーチューブ」をやりませんか。「ユーチューブ」はいいと思います。YouTubeを使って今以上に無茶々園を(明浜を、西予を)広く世の中に伝える活動が必要な時代になった!という認識をわたしはしています。

 無茶々園は、伝えるものをいっぱい持っています。狩江には、「ジオパーク」もあります。そのメッカラ石の段々畑・古い価値ある建築などは本当にすばらしいものです。豊かな人材もあります。狩江のお年寄りなんかみんな絵になる人ばかりです。動画ドラマの構成・脚本の題材には困らないはずです。

 全国の支援者の方たち、ベトナム農場のなかまたちにも出ていただいたら、広やかなユニークなサイトを創れるんじゃないでしょうか。新たな仕事分野もつくれるし、きっと面白いことが待っていそうな気がします。

  今の子供たちの「なりたい職業」ナンバーワンは、「ユーチューバー」だそうです!だったら、無茶々園の子供たちも参加させましょう!! 

3、片山元治くんの本の出版

 片山元治くんから、次の膨大な資料を添付した「メール」が届けられました。

① 「国際連帯と海外事業計画」

② 「国際田道間守工房学校構想」

③ アメリカ型資本主義・大陸型独裁資本主義から「和を持って尊しとす」市民資本主義へ!市民資本主義と地域経済・家族企業体。「市民資本主義を!食料・農業・農村問題から考える」。ミレニアム世代・Z世代につなげる団塊プレミアム世代の千日行。

④ ボケは天国への通行手形・天国に一番近い村「猛創コンドル村構想」

⑤ 「無茶々園第2世代のエポックメイキング」

⑥ 「新無茶々園の村つくりとグローカルビジネス」

⑦ 「片山元治の健康管理台帳」

 いやあ、なんともスゴイ論考の山に圧倒されました!ミカンの収穫で身も心もつかれている今の時期にじっくり読むことはかないませんが、ざっと流して見ただけで、ここにはわたしたちが日々悩んでいる問題の「解決策」が見事に描かれていると感じました!

 いま地方の町や村は、「限界集落化」の段階を超えて「破滅化」段階にあります。よほどのことをしない限り、それを食い止めることはできないでしょう。人口を増やすとしても、たとえば俵津のことを考えても、千人を切って6割近くが65歳以上である俵津だったら50代以下の人たちを年10%以上増やさないと追いつかないような状態。それでも、みんなが自覚的に本腰を入れて「何かに」取り組まなくてはいけない時期に来ているのは確かです。

 片山元治くんの論策(と実践記録)は、その「何か」を明らかにしてくれる革命的といってもいいものでしょう。難しいものですが、「本」という形にして、みんなが茶の間において、読めるようにしていただきたいと思います。

 B5版(週刊誌の大きさ)の大版にして、しかもビジュアルなものにしていただければ有難いです。これはわたしたちの地域だけではなく、全国の町や村の人たちにとっても意義のあるものだと思います。

 ぜひ、お願いします!!

 そして、これを機に、無茶々園も出版業にチャレンジ!というのも、考えてみるに値するのではないでしょうか?!!

                  (20021・12・18)