西村仁さん追悼文寄稿。
三好幹二 (前西予市長)
何か行動を起こすと、新たな出会いや縁が出来るものです。
私と仁さんとはそのようなものでした。
5町合併で西予市が誕生すると同時に市長選挙があり、私もその出馬決意せざるを得なくなりました。行政で私を育てていただいた宇和町長の故宇都宮象一氏の強い推挙があってのことです。4町対1町の選挙構図ができてしまい、厳しい船出でした。
明浜の事務所を俵津に置くに当たり、中心となって支援いただいたのが仁さんでした。故宇都宮象一と派米農業研修組織で強い絆に結ばれた先輩後輩です。なんの縁のない私に象一の「助けてやってくれ」の一言で行動を起こしていただいたものです。おかげで、初代の西予市長に当選させていただきました。それからは折に触れご支援、指導をいただきました。
ズバッと真髄を直言する言葉とその中に宿る温かみのある内容で「すっと来て、ズバリ直言し、すっと帰っていく」そのような印象の御仁でした。
出会いの基底にある縁、私の人生に仁さんと出会った縁は、偶然の必然たる出会い「邂逅」であったと思っています。
少々早い旅立ちですが、仁さんらしい人生をやり切った旅立ちだったのでしょう。
心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌
(2021・12・25)