虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

「コロナ禍」の中で・・・。

 野福峠の桜が、おとといからの冷たい雨で、散っております。早い開花が予想された今年でしたが意外にも開花が遅れ、その分長く楽しめはしたものの、「桜まつり」は中止され、訪れる人も少なく、寂しい春になってしまいました。桜の花自体も例年のような匂いたち輝く美しさがないような気がしました。

 コロナが猖獗し、世界中で猛威を振るっております。

 それでも、わたしの日常はあまり変わりません。いつも通りみかん山へ行っております。草刈り・剪定・マシンやカイヨウ病の防除・ジューシーフルーツ(河内晩柑)や弓削瓢柑・甘夏の収穫と出荷などなど仕事はたくさんあります。大部分は息子がやるのですが3ヘクタールも作っていると、年寄りのわたしにも結構やることはあるのです。それと、95歳になる老母の世話(妻が主で、わたしは補助員)。早めの風呂。ちょっぴりの酒。早寝早起き。

 でも、世界各地・日本各地でコロナは容赦なく拡大をつづけております。俵津でも、内子に出た、愛南町に出たと聞くと、いつ来るかいつ来るかと心配の声があちこちでささやかれております。

 そんな中で、老人クラブの定例総会は中止を余儀なくされました。期待にみんなが胸膨らませていた「じじばばスーパー演芸会」も、“延期”せざるを得なくなりました。70歳の志村けんがコロナに感染して亡くなったというニュースは、年寄りには重い事実でした。免疫力の弱った年寄りの会合はやはり自粛することが賢明でしょう。

 コロナウイルスのことを聞いた時、真っ先に思い出したのは、数年前人喰いバクテリア=溶連菌の感染症で亡くなったSくんのことでした。この菌は、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こす菌同様どこにでもいるものなのだそうですが、免疫力がおちた人に取り付くと重症化するそうです。Sくんは当時50代でやり手のミカン農家でしたが、過重労働で免疫力が落ちていたのでしょう。入院後、たった二日で帰らぬ人となったのでした。将来は、共選長など地域のリーダーになることが確実視されていただけに、みんなから惜しまれました。

 わたしたちの今留意すべきは、とにかく「免疫力」を落とさない事、それと三密(密閉・密集・密接)の場を避けるという事、これしかない。心と体の両方の免疫力を高めましょう。機嫌よく生きましょう。

 話は俵津内のことから飛びますが、安倍首相が、日本の5000万を超える全世帯に「マスクを2枚づつ配る」とのたもうたのにはのけぞりました。あっけにとられました。どうしたら、このような稚拙きわまりないことを思いつけるのか。しかも、その経費が500億といいます。わが女房殿は言ったものです。「そんなバカなことをするくらいだったら、困っている全国の小さい縫製工場に発注して、布マスクをどんどんつくってもらったらどう。マスクひとつ充分にかまえられない日本てなんなのよ」。サンセイ!わたしは思わず挙手をしました。

 実は、(お笑い下され!)わたしはその女房殿に「都会の息子に送ってやるから、並んで買って来て」と頼まれて、宇和のレデイ薬局にマスク買いに行ったことがありました。わたしが行った時にはすでに100人をこえる行列ができていて、結局買えなかったのですが、その時わたしは、この社会の脆弱性のようなものを感じたのでした。

 あまり政府批判をするつもりはないのです。

 むかし、子育ての頃、子供と一緒によく見たテレビの怪獣ドラマ、あれを見ながら思ったことがありました。「そうか、こういう怪獣の様な、人類共通の敵が現れたら、人間は憎しみあったり、戦争したりしないで、ひとつになれるんだ。世界政府もできるかもしれないんだ」。 

 今まさに、その「人類共通の敵」が現れた!

 その敵によって日々多くの人命が奪われつつある中で、人類は、わたしたちは、何をしなければならないのか。思う事をいくつか箇条書きに。

1、富士フイルム製の「アビガン」という薬が効くそうですが、こういう薬(あるいはワクチン)を開発した製薬会社は、儲けを度外視して直ちに全世界の製薬会社に製法を公開すること。一日も早く大量生産し、無償もしくは廉価で全世界にいきわたらせること。

2、世界各国が、直ちに「軍縮」すること。アメリカも中国もイスラム国も北朝鮮も、日本も。辺野古基地建設、イージス・アショア配備などをやめれば、どれ程の資金を「コロナ対策」に回せることでしょう。

3、「現代貨幣理論(MMT)」(わたしは半信半疑ですが)によれば、日本はまだ1000兆円くらい借金をしても大丈夫だそうです。108兆円(真水部分はたったの16兆円)などとセコイこと言わずに、徹底的に使ってコロナを撲滅しましょう。

4、日本の企業も、500兆円もため込んだ「内部留保」のお金を、いまこそ使って役立てましょう。少なくとも200兆円くらいは出して、半分は日本の労働者に、半分は儲けさせてもらったアジアの途上国に差し出しましょう。

5、世界中のお金持ちのみなさんも、今こそ出番です。みなさんこそ、ウルトラマンです。みなさんが持っておられてタックスヘイブンに預けておられるお金こそスペシウム光線です。それを全部使いましょう。なあに皆さんならコロナがおさまればまた稼げます。

6、世界的なウイルス感染症対策研究所を立ち上げましょう。世界中の英知を結集し、無尽蔵のお金をそこに注入しましょう。1348年のペスト、1520年の天然痘、1918年のスペイン風邪等人類は数々のウイルス感染症被害にあってきました。今世紀になってからでもSARS(2002~3)、新型インフルエンザ(2009)、MERS(2012)、エボラ出血熱(2014)と・・・。このコロナがおさまったとしても、またいつか必ず別のウイルスが現れます。感染症学の研究だけでなく、医療経済学という分野があるそうですが、これには医学・経済学・数学・統計学・疫学・社会学などさまざまな分野についての横断的知識がいるそうですから、もうウイルスと戦う為に必要なあらゆることを研究するところにすることがもとめられます。

 

 一日も早いコロナの終息を祈りながら、日々の思いと「つがなし」・「とっぽさく」を書いてみました。

                           (2020・4・14)