虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

坂村真民先生揮毫碑除幕式

 今日は、午前十時から、坂村真民先生が揮毫された石刻碑(通称「本物」碑)の除幕式があった。場所は、国道378号線俵津トンネルの手前にあった伯方塩業横の市営住宅の庭園(旧道側)。

 主催は、坂村真民先生揮毫碑設立委員会。協賛に、西予市・伯方塩業・長山建設。来賓には、菅家市長、石丸伯方塩業社長、村上同社伯方島工場長、酒井長山建設社長、菊池市議、酒井市議を招いた。

 同級生の山下重政くんが司会進行して、除幕の後、これまた同級生の日越三雄委員長が挨拶に立って式は始まった。市長と伯方塩業社長から祝辞をいただき、公益財団法人・愛媛の森林(もり)基金から寄贈してもらった陽光桜とハナミズキの植樹をした。最後の閉会の言葉(謝辞)はわたしがした。晴れの栄典を大勢の参加者で祝いたかったが、「コロナウイルス」の関係で、総勢16名ほどのこじんまりとした会になった。西予CATVの取材があったので、同局のニュースを見られたい。

 「おおい。これこれで伯方の塩から真民先生の碑を貰ったけん、設置委員会をつくるぞ。おまえもメンバーになっちくりや」と言って、日越くんと山下くんがやって来たのは、今年の正月明けの頃だった。

 日越くんは、現「俵津スマイル」会長。山下くんは、前スマイル会長で四月からの「桜保存会」新会長。この二人の同級生は、わが俵津のために、とても献身的な活躍をつづけている。わたしは、この二人のためなら何でも手伝おう、と心に決めているので否応はない。口幅ったいが、わたしたち三人は、真民先生の教え子(出来の悪い!?いや出来が悪いのはわたしだけ!)。

 わたしたちは、「坂村真民先生揮毫石刻碑設立趣意書」(下記)を書き、各方面にお願いし協力を求めた。そして、「本物」と大きく深く刻まれた巨大な石碑の横に「由来記」(下記)を刻んで、添えた。

 ※

 俵津に、新しい名所が誕生した。俵津に新しい文化的宝物が増えた。喜ばしい限りである。ぜひ、立ち寄って、見ていただきたい。

                  「由来記」

 坂村真民先生のこの碑は、隣接地にあった伯方塩業(株)明浜工場の正門横に設置されていたものを、閉場時に譲り受け、この地に移設したものです。同社は一九九六年、明浜町の誘致懇請に応じられて、二三年間操業を続けられ、西予市の発展に多大な貢献をされました。歴代の社長は先生と長年親交があり、先生の揮毫されたものを刻み、同社の心意気を内外に示されておりました。私たちは今、碑に新たな生命を吹き込み、この地で永遠に輝かせ続けます。

 二〇二〇年三月吉日

                 坂村真民先生揮毫碑設立委員会

                 協賛  伯方塩業(株)

                     西予市

                     長山建設(株)

坂村真民先生揮毫石刻碑設立趣意書」

 この度私共は、伯方塩業(株)様のご厚意により譲り受けました坂村真民先生揮毫の石刻碑(「本物」碑)を移設し、地域の誇りとして広く市民の皆様の供覧に資することと致しました。

 坂村先生は、知らぬ人のない、愛媛が日本に誇る大詩人です。県農協のキャッチコピー「愛媛産には愛がある」の文字を書かれ、県産品のイメージアップに多大なる貢献をされた方でもあります。その先生の揮毫された碑が設立されることは、私共西予市民にとりましても誠に名誉なことです。

 また、伯方塩業は、これもまた愛媛が日本に誇るエクセレント・カンパニーであります。一時期の操業ではありましたが、西予の地にこのような優良企業があったという事は、同じく私共市民の誇りであり名誉であります。

 私共のこの設立事業は、西予市民の心に誇りを醸成し、馥郁たる文化的・社会的財を増やす事となることと固く信じている次第です。

 つきましては、皆様方には私共の意をご賢察賜り、何卒ご協力を賜わりますようよろしくお願い申し上げる次第です。

                       令和二年二月吉日

                       坂村真民先生揮毫碑設立委員会

                       委員長・日越三雄

坂村真民(さかむらしんみん)》

 1909年1月6日~2006年12月11日。日本の仏教詩人。本名昂(たかし)。一遍の生き方に共感し、癒しの詩人と言われる。熊本県荒尾市出身。熊本県立玉名中学校を経て、神宮皇學館卒業。愛媛県砥部町に「たんぽぽ堂」と称する居を構え、毎朝1時に起床し、近くの重信川で未明の中祈りをささげるのが日課であった。詩は解りやすい物が多く、小学生から財界人にまで愛された。特に「念ずれば花ひらく」は多くの人に共感を呼び、その詩碑は全国、さらに外国にまで建てられている。森信三が早くからその才覚を見抜き後世まで残る逸材と評した。詩集に『坂村真民全詩集』(全6巻)他があり、随筆集など著書多数。                    <Wikipedia>より。

 

                            (2020・3・28)