虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

選挙が終わって・・・。(ああ参院選・6)

 今回は気が重いです。・・・

 参議院議員選挙が終わりました。・・・

 選挙期間中、しかも白昼公然と行われた安倍晋三元首相暗殺事件は、ショックでした。日本はまた戦前にもどったのか・・

 容疑者の供述からは、戦前の血盟団や軍部などのような“背景”はないようですが、今度は「統一教会」の名前が出たのには驚きました。統一教会と言えばあれはいつ頃だったか、「霊感商法」やアイドル歌手の桜田淳子が参加したことで注目された「合同結婚式」で世間を震撼させたことでわたしも覚えていますが、確か“カルト宗教”集団と言われていたのではなかったか?それが、「世界平和統一家庭連合」と名称を変えて生き延びていたとは。

 自民党自民党議員やその秘書たちとも深い結びつきがあるようです。わたしなどには想像もつかない深刻な「闇」を感じます。どうか警察や検察、TVや新聞のマスコミ・ジャーナリズム、学者や研究者たちによる勇気ある真実の解明をお願いしたいと思います。この国が進むべき道を間違えないようにするために・・・。

 それにしても、安倍元首相には生きていてほしかった。ご自分の「政治」の行き着く果てを見ていただきたかった。森友・加計・桜を見る会などの真実を語ってほしかった・・・。・・

 選挙結果は、大マスコミが最初から予想していた通りの自公圧勝でした。だから何の感想もありません。昨年の衆院選に際してこのブログで書いたようなことが今回もまた起こった・・。投票率51%ちょっと・・。衆院選に投票に行った人が今回も投票に行っただけ。・・・

 こりゃ、あかんわ。どもならん。・・・・・

 どうしたらいいんでしょう???・・・

 やっぱ、「自民党」は強い。ガラパゴスのような選挙が今だに行われていて、それでいつまでも盤石の“わが世の春”が続けられている。全国の都道府県知事や議員、市町村長と議員、そのほとんどが自民党。そして彼らが住民の主だったものを使って選挙に動員する。住民(市民・国民)は、その“関係”だけで自民党とその議員に投票する。・・

 どうしたらいいんでしょう?

 選挙に行かない50%に呼びかけることは、もうできない?!?

 だったら、その地方自治体の自民党の人たちに変わってもらうしかないのではないか。一つは、その首長たち・議員たちが、「政策」の変更を求めて中央の支配中枢に結束して物申す、そんな時代を創り出す必要があるように思います。何を夢みたいなこと言ってるんだとおっしゃるかもしれませんが、これだけ地方がにっちもさっちもいかなくなっているんだから、もうそれしかないんではないでしょうか。

 自民党政府の「暴走」を止めることができるのは、地方の自民党議員しかいません。そして、「待った!」をかけるのは、林修先生ではありませんが「今でしょ!」。やがて、その人たちの「声」さえ聴いてくれない時が来そうな気がします。

  それにしても、いやあ、日本人て、ホントに「自民党」が好きなんですねえ。わたしなんか、4年か8年に一度気軽に政権交代させた方が断然いいと思いますけどね。そのほうが地方自治体の職員や議員にとっても、自由度が増すし、息もしやすくなるし、風通しも良くなると思うんですがね。わからないですかねえ。???!

 もう一つは、選挙に行って自民党に投票する老人たちが、自覚して、次世代を担う若者や子供たちのために、自民党に投票することを止める。老人は、もう余命いくばくもないのですから、もう自分たちのことはいいじゃありませんか。ほどほど暮らせればもういいじゃありませんか。・・

 若者を戦争に行かせたり、非正規の低賃金で働かせたり、結婚したくてもできない環境に置いたり、・・・そんなもろもろの悲しい世界に若者を追いやるのやめませんか。

 狩江のともだちから、こんな話聞きました。どんな流れからそんな話になったのかは忘れましたが、戦争の話になって、狩江の年寄りが言ったというのです。「若者を戦争に行かせちゃならん。行くならわしら年寄りが行こう。」!余りのブラックユーモア・ブラックジョークに思わずのけぞりましたが、含蓄のあることばです。知性を感じさせる言葉です。反戦の高い意識を感じさせるコトバです。

 俵津の若者たちを見てみましょう。地域の期待と数々の地域維持のための役職を担って頑張っている彼らを見ているとほんとうに頭が下がります。彼らを不幸な目にあわせたくない。・・・・・

 わたしは、「若者」の意見をきかなければいけないと思います。かれらの気持ちを大事にしなければいけないと思います。

 たとえば憲法9条自衛隊を明記する話だって、ほんとうに若者=自衛隊員に話を聞いているのでしょうか?今一番「死」と向き合っているのは彼らです。9条に自衛隊が明記されれば確実に彼らに死の危険性が迫ります。なぜなら1項(「戦争放棄」)と2項(「戦力不保持」・「交戦権不(否)認」)が死ぬからです。

 誰があの阪神淡路大震災東日本大震災西日本豪雨の際に懸命に働いてくれた自衛隊員たちを貶めることをするでしょう。

 靖国神社の「英霊」をこれ以上増やしてはならないと思います。

 政府がしなければならないのは、「平和」をつくることです。

 若者を豊かにする「成長戦略」だって、わたしは衆知を結集すれば創ることは可能だと思います。ただ政府が大本の方針を変えさえすれば。・・・・・

 

 想いはチジニミダレテ、考えがまとまりません。これでやめます。

                     (2022・7・16)

 

 

【話し合い資料】加藤典洋さんの9条案(ああ参院選・続々々々)

 わたしの尊敬する人に加藤典洋さん(1948ー2019)がいます。文芸評論家。早稲田大学名誉教授。戦後史と憲法9条の探究と考察に心血を注いだ人です。

 わたしは次の四冊に接しました。

①『敗戦後論』(講談社、1997年/ちくま学芸文庫、2015年)

②『戦後入門』(ちくま新書、2015年)

③『9条入門』(創元社、2019年)

④『9条の戦後史』(ちくま新書、2021年)

 いずれもとても誠実で真摯で繊細な筆致で、奥深い内容の優れた著作です。

 その加藤さんは、「左折の改憲」(池澤夏樹の言葉)が必要な時代になった、と言って自ら「憲法9条」の改正案を創案しています。④からそれをここに掲載しておきます。みかん山や公民館やうきな等で、俵津のみんなが話し合える材料になったらいいなと思います。

 加藤さんは同書でもちろん自らの9条案の「狙い」や「使用法」(!)を解説していますが、同時に日本が誇る二人の経済学者の面白い説を紹介しています。森嶋通夫さんは、「東アジア共同体創設の際には、沖縄の対日独立を受けたうえで、首府を沖縄に置くことを提案しています。」。都留重人さんは、「日米安保解消策で、(中略)米軍基地の撤去跡地を利用し、「国連本部を沖縄に誘致すること」を提案していました。」と言うのです。わたしはぶっ飛びました!なんと気宇壮大な!何とステキな!体中の細胞が踊り始めましたのを覚えております。偉大な学者というものは、こんなにも自由に闊達に思考できるんですね。

 それでは!

 

       ※           ※          ※

■ 加藤典洋さんの9条条文案

9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 以上の決意を明確にするため、以下のごとく宣言する。日本が保持する陸海空軍その他の戦力は、その一部を後項に定める別組織として分離し、残りの全戦力は、これを国連待機軍として、国連の平和維持活動や、国連憲章第47条による国連の直接指揮下における平和回復運動への参加以外には、発動しない。また国連憲章第7章のめざす体制の完成後、国の交戦権は、これを認めない。

3 前項で分離した軍隊組織を、国土防衛隊に編成し直し、日本の国際的に認められている国境に悪意をもって侵入するものに対する防衛の用にあてる。ただしこの国土防衛隊は、国民の自衛権の発動であることから、治安出動を禁じられる。平時は高度な専門性を備えた災害救助隊として、広く国内外の災害救援にあたるものとする。

4 今後、われわれ日本国民は、どのような様態のものであっても、核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず、使用しない。

5 前4項の目的を達するため、今後、外国の軍事基地、軍隊、施設は、国内のいかなる場所においても許可しない。

 

      ※            ※           ※

 2~3年前本屋で、自民党が2012年に著した「憲法草案」の本を立ち読みしたことがありました。体中から力が抜けて倒れそうになりました。こんな憲法のもとでは生きられない!こんな憲法の国には住めない!と思いました。買わずに本屋を後にしたことでした。

                     (2022・7・7)

【話し合い資料】想田和弘さんの意見(ああ参院選・続々々)

 4月15日の朝日新聞・「オピニオン&フォーラム  耕論」のページに、「戦うべきか、否か」というテーマの特集があり、3人の方のインタビュー記事が載っていました。その内の一人・想田和弘さん(映画監督)の論に「うーむ」と感じ入りました。深く考えさせられました。切り抜きしていましたので紹介させていただきます。俵津のみんなで話し合う資料になったらいいなと思います。

 想田さんについてわたしは何も知りませんが、新聞の紹介では、「1970年生まれ。作品に「選挙」「Peace」など。著書に「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」など。」とあります。

 

     ※           ※           ※

■ 非暴力抵抗こそ民を守る

 たとえ戦争になっても、私は銃は取りません。

 そもそも戦争が始まってしまったら終わりなんです。一番大事なのは、戦争が起きないようにすること。そのために政治や外交、経済や文化の交流があります。

 確かに主権国家には自衛権がある。でも、攻められたからといって応戦すれば、相手も応戦し、暴力の連鎖が始まります。本当に国や人々を守れるかというと、難しい。今回のウクライナを見てもわかるでしょう。町や村が破壊され、大勢の人が死んでいく。これは取り返しがつきません。侵略者を駆逐できたとしても、国がめちゃくちゃになった後では、元も子もない。

 それより、もしかしたら、国の指導者が一切交戦しないことを決断し、国を挙げての組織的で徹底的な非暴力・不服従の抵抗を呼びかけた方が、国や民を守れる可能性があるのではないか。侵略者に占領されても、軍も警察も官僚も労働者も、組織をあげて一切協力しないのです。人々の協力なしに侵略者は国を支配できないからです。

 究極の選択ですが、非暴力の組織的抵抗には、一定の合理性と倫理的な高潔性があると思うのです。そう考える日本人はごく少数でしょうが、戦争を体験した世代には、もっと多かったと思います。今は戦争に対する現実味が薄れているのかもしれません。

 想像してみてください。自分や家族を守るために、いったい何人殺さなければいけないのか。そういうことが自分に本当に出来るのか。

 戦闘では、銃を発射して相手の頭や胸に命中させないといけない。頭に命中したら脳みそが飛び散ったり血が噴き出したりする。私は自分にそういうことが可能だと想像できない。仮に可能だとしても、それで生き延びて、幸福になれるのだろうか。

 相手の兵も民衆です。敵国のトップに弾は届きません。民衆同士が殺し合って、何になるのでしょう。

 侵略者に占領されれば、過酷な弾圧や投獄、処刑などの仕打ちにあう恐れもあります。それでも国と民が組織的に非協力を貫けば、侵略者は占領地をうまく統治できず成果をあげられません。米国の政治学ジーン・シャープは抵抗の手法を198挙げました。こうした手法を駆使し、あくまでも非暴力的抵抗を貫くべきだと思います。

 逆に、武力行使を選べば、自国の政府も全体主義に傾き、個人の人権よりも国益が優先され、個人は国のために命を差し出せということになります。それが戦争です。武器を取るか投獄されるかを選ぶなら、とても嫌ですが、私は投獄を選ぶでしょう。

 侵略者と戦時下の自国政府のどっちを恐れるべきか。どっちも怖いですよ。

 

                      (2022・7・6)                

 

 

日本て戦争できるの?やって勝てるの?(ああ参院選・続々)

 「戦争問題」(?!)つづけます。(おイヤかもしれませんが)

 わたしに、「戦争」する理由はまったくありません。よその国の人を殺す理由もありません。殺される理由もありません。人を殺したくありません。人に殺されたくもありません。ふつうそうですよね。

 ところが、不思議なことに、安倍元首相たちには戦争したくてたまらない理由があるみたいです。戦争に備えるために軍備を拡張しなくてはならない理由があるみたいなのです。わたしにはまったく理由が分かりませんが・・・。

 その安倍さん、この間、名指しで中国を「仮想敵国」だと言いました。全く愚かな言動です。自分から「敵」をつくってどうするんでしょう。そんなことしたら、中国が仲良くしている国も同時に敵国になってしまいます。ロシア、北朝鮮・・・世界の3分の一が敵になってしまいます。一国の首相経験者がそんなこともわからないんでしょうか・・。おじいちゃん(岸信介元首相)の夢をかなえなくては!、というのがあの人の情念になっていますから煽っているのでしょうね。ここを先途と張り切っているのでしょうね。

 冷静に考えて、ロシアはウクライナ侵略戦争で疲弊しているから日本を攻める余裕はない。北朝鮮も国民が飢餓状態でしかもコロナが蔓延しているから戦争どころではない。日本海にミサイル打ち込んでるのは国内向けの理由でしょう。キムさん、馬鹿じゃないから(なかなかの統治能力です)もし日米韓と戦争やれば一週間で自国壊滅ということくらい分かっていると思います。中国、今まさに「ロシア」を見ていて、戦争しかけますかね。日本、すこし頭冷やしませんか。脅威なんて全くない!とわたしは楽観しています。

 わたしは、日本は「戦争が出来ない国」だと思います。憲法が禁じているからという意味だけではありません。根本的にやれない。やっても勝てない。先の大戦以上の救いようのない破壊・破滅が待っているだけ。

 今回はそのことを綴ってみます。全くの素人考えですが。

 (おそろしい想像ですが)安倍さんの言う「敵国」の立場になって、対日(!)戦争について考えてみます。かの国にとって、日本ほど戦いやすい・攻めやすい国はないのではないでしょうか。

 日本には「原発」が(原発銀座といわれる福井若狭湾岸を中心に長大な列島全国の海岸線に)53基もあります。これを襲えばいい。それだけで日本に勝てる。しかもミサイルなど打ち込んでおカネをかける必要もない。自爆を覚悟で夜陰にまぎれて原発電源を破壊するだけでいい。「拉致事件」を簡単に起こせた国・日本、簡単でしょう。53基全部自衛隊在日米軍で守り切れるでしょうか?

 次は、「資源」の問題です。石油も天然ガスも石炭もウランも鉄も・・・何もない国・日本。77年前と条件は一緒です。シーレーンを抑えられたらもう終わり。アメリカが防いでくれるだろうと言っても、甘いのでは。

 そして、「食料(糧)」です。これが断たれればどうにもなりません。日本の食料自給率は37%。わたし実はこれウソではないかと疑っているのです。食料をつくるためのエネルギーや肥料などなどこれもほとんどが輸入です。限りなくゼロに近いのが日本の食料自給率ではないのか。チッソ・リン・カリなど肥料原料はほぼ100パー輸入、しかも中国からがほとんど。これでどうして戦争やれる?

 先の大戦で戦死した兵士たちの死亡理由の多くが「餓死」。日本からの兵站が弱かったのです。食料などはカネで買えばいい、と言っている人たちは「安全保障」が分かっていない。軍事だけが安全を保障するものではないのです。

 さあ、「日米安保条約」です。

 アメリカ、日本を守ってくれるでしょうか?オバマ大統領が「世界の警察はもうやめた」といったころから怪しくなりました。アメリカは言ってみれば、第一次世界大戦からずっと戦争ばかりしているような国です。疲れ果てたのか国内では厭戦気分が広がっているそうです。国力も徐々に落ちている。世界中の国々もアメリカの言うことをあまり聞かなくなっている。できたら各地の紛争は当事国に任せたい・やらせたい。そういっているのが誰の目にもわかるようになってきています。

 だけど、軍事産業は魅力的です。軍事大国のイメージはうまみがあります。「条約」は同盟国を支配する道具にできます。

 いま日本は沖縄以南の諸島を、自衛隊の軍事基地化しようとしています。アメリカに代わって中国と戦う準備をしているのでしょうか。

 中国と戦って勝てますか?

 先の大戦日中戦争大東亜戦争・太平洋戦争・東アジア太平洋戦争)で日本はアメリカに敗けたことになっておりますが、実は中国に敗けたのだとわたしは思っているのです。今度もやれば必ず中国に敗けます。人口(戦闘員の数)、軍事費、軍備量(核含む)、工業力、資源力、IT力(サイバー攻撃力)、人材の知的能力・・等々どれをとっても到底勝ち目はありません。

 日本の最大の貿易相手国・中国、仲良くしましょう!

 わたしは、安全保障をアメリカ一国にゆだねるのは極めて問題があると思います。かつて日本が侵略したアジアの国々との安全保障枠組みをつくらなくてはいけないと思います。

 アジアに友達のいない日本はさびしい。NATO北大西洋条約機構)に擦り寄る岸田さんは極めて危なっかしい。

 韓国と仲良くしましょうよ!まず韓国です。中国を刺激しないかたちで台湾とも仲良くし、日韓台が協力し合って東アジア共同体をつくっていきましょう。朝鮮半島の統一もできることで支援しましょう。アメリカに頼らないで、自力で、それをやって、東アジアから不安や脅威を取り除いていってほしいものです。政治家よ、官僚よ、知力の限りを尽くしてやれ!とわたしが言うのはここです。

 日本の国内事情が、戦争など許しません。

 目に見えて落ちている国力。優秀な人材を育てようとしない体質。イエスマンばかりの国は重大な局面を乗り切る力を持てない。少子高齢化する国に戦争などどうしてできましょう。これからは南海トラフ地震や首都直下地震、富士山噴火などなど数々の事態への対応もしなくてはなりません。

 防衛費増額などしている場合ではありません。すでに国債発行額は先の戦時を超えています。日本は戦争に回すお金などないのです。戦争をすれば国家予算のほとんどをそこにもっていかざるを得なくなります。(防衛費2倍にすれば、日本は世界第3位の軍事大国になるそうです!)

 そして、日本人、国民に、ウクライナの人たちのような戦いきる意志、気力、ありますか。

 若者を貧困のどん底に追いやって、軍隊に入るしか食う道、生きる道がなくなるような社会をつくってはいけません。生まれて来た甲斐ないじゃありませんか。夢も希望もないじゃありませんか。愛をはぐくむことさえできないじゃありませんか。

 凛とした政治家、選挙で国民が選びだしましょう!!

 選挙に行こうよ!!

                     (2022・7・5)

 

 

選挙に行こうよ!(ああ参院選・続)

選挙に行こうよ!

 前回も書きましたが、今回の参院選はホントに大事な選挙になるなあ、と思います。政権選択選挙ではないのですが、現自公政権の暴走を食い止め、外れに外れた道を少しでも分岐点までもどす道を開く意味のある選挙だと思います。そのための衆参の「ねじれ」をつくりださなければならない選挙です。

 昨年の衆院選でわたしはもう絶望していましたが、ドッコイ、まだ参院選というかすかな希望の灯がはるかな向こうにともっているではないか。せめて、60%の投票率があれば、この国の“希望”は動き出す、点火する。そう、思います!

 今までと違う何かが起こりそうな予感はしています!

 友人は書いています。

明治維新から昭和の敗戦まで77年たった。その敗戦の年から数えて、ちょうど今年が77年なのだ。愚かな歴史を繰り返してはならない、あの時代のように、再び若い命を機械の部品のように、無残に使い捨てるようなことは、絶対にしては、又さしてはならないのだ。肝に銘じようではないか、再びあの時と同じ道を決してたどることはあり得ないと。」(「私の映画案内」2022/04/06、第8回 日本映画「ブレイブ群青戦記」から見えるウクライナ以後の世界)

 「77」という数字が強烈にわたしの胸に響きました。すると、これはもしかしたら、来年から、またあの戦前に戻り始めるのか?!

 数字自体はこの世に時間というものがある限りいつかはやってくるもの、ではあっても、この「77」は特別の意味があるように思えてきました。

 考えてみれば、明治元年に生まれた人は敗戦までの77年間、ほとんど戦争の中での人生だった。戊辰戦争から西南戦争までの内戦、日清・日露戦争から太平洋戦争の敗戦までの侵略戦争司馬遼太郎さんは昭和の戦争の時代を「鬼胎(異胎)」の時代として日本近代史から外したがっていましたが(?!)、日本はただ富国強兵政策を取って米欧のマネをしただけのようにわたしには思えます(そこには「大日本帝国憲法」がありました)。そして、破滅した。

 わたしは昭和23年(1948)生まれなので、戦後の77年にほぼ同じの人生をおくってきました。戦争のない平和な時代でした。それは、国の政治の根本方針が「日本国憲法」に基づくものだったから。

 「歴史は繰り返す」と言われます。ここはわたしたちの踏ん張りどころだと思います。

 「ミカンの運命」のことを考えています。

 つくづく、「ミカン」は豊かな平和の象徴のような作物だなあ、と思います。戦争、貧困、人口減少、少子高齢化・・等があれば、どうにもならない将来が待っている作物・産業です。「豊かさ」と「平和」がどうしても必要なのです。(サクランボやアボガドなどもそうでしょう。)

 このことの意味を、わたしたちは今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。このかけがえのない俵津の明日、と共に。(あの戦争の時代、ミカンを植えている農家は非国民のように言われ、強制伐採させられたという話を聞いたことがあります。)

 今の政府の政策方針の中に、「コンパクト・シティ」という発想があります。資源やおカネをどこか地方都市に集中して、人間もそこに住まわせるというただ効率化だけを目的にした政策です。論理的帰結から言えば全国の市町村、津々浦々を無住の廃墟にしようとするものです。そこにそれでも住むというなら、もうインフラ整備も何もやらないよ、と言っているのに等しい。「ポツンと一軒家」は人気TV番組ですが、あの人たちは逞しいが、ふつうのわたしたちにとってはおそろしく無慈悲な政策です。

 そんな日本にしてほんとうにいいのでしょうか。この美しい国土、この豊かな山河、そのすべてに展開して、国民が豊かな暮らしと人生を送れるようにすることがどうしてできないのでしょうか。

 わたしは、俵津のような小さな共同体がいい。そこでみんなが助け合い、知恵を出し合い、笑って暮らしたい。

 そういう話をじっくりと話し合える国の政治を、つくってほしい。でも、衆参を自公が占拠すればそんなわたしたちにとって喫緊の話さえできなくなる。

 このブログは「まちづくり」をみんなで考えあうものですが、「戦争」とそこへ向かう「戦争化」政策(自公政権の政策体系)は、それを無効にします。全国の自治体(都道府県・市町村)と住民のこれまでの血のにじむようなすべての営為を無駄にし踏みにじるものです。

 待ったをかけなければなりません。

 選挙に行こうよ!!

 「消費税を下げたら、年金3割カット」

 自民党茂木敏充幹事長が言い放ったそうですね(6月19日のNHK日曜討論)。

 「日本を、前へ!」

 公明党の選挙ポスターのキャッチコピーです。どんな前ですか?と半畳を入れたくなります。

 「歴史なんて知らない」という安倍晋三さんや高市早苗さんは論外としてもひどいものです。

                       (2022・7・4)

 

 

 

 

 

 

 

“ねじれ”てこそ民主主義。ああ・・参院選。

 わたし、絶望しています。

 戦争。コロナ。サル痘なんてのも出てきました、今冬はインフルエンザが大流行とか。半端ない物価高。年金の減額。大切にされない沖縄。政治家と官僚の腐敗・倫理観の欠如・セクハラ・パワハラ・・。「侮辱罪」ができたとか強化されたとか。止まらない少子化(昨年度出生数は81万人で、戦後最低だったか2番目だったか)。大切にされない子供たち。止まらない国力低下。さらなる報道の自由度の低下(世界71位)、マスコミの萎縮。格差と貧困の拡大。温暖化の昂進。選択的夫婦別姓制度さえつくれない時代錯誤した政治・政治家(どうしてこの世にオギャーと生まれて来た人間が気持ちよく人生をおくれる社会をつくれないんだろう?)。原発再稼働化。軍拡。・・・ああ・もう・やってらんない。

 始まったばかりの梅雨ももう終わりだって?、猛暑と水不足がこれから3か月も続く・・。おお、ああ・・。・・・

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 参議院議員選挙がはじまりました。

 始まったばかりなのに、早マスコミ各社は、政府与党=自・公の圧勝がまるで確定したかのように報道をしております。

 わたしは、今回の選挙は、戦後最も大事な選挙だと理解しております。今回の選挙で自公(維)が圧勝すれば、「黄金の3年間」と彼らが呼んでいる国政選挙のない3年間がやって来ます。彼らにとって、やりたい放題・決めたい放題のことができるのです。

 その最大のものが「憲法改悪」です。

 自民党の茂木幹事長が「やる」とすでに言明していますからやるでしょう。自民党にとってこれは悲願ですし、最後の最高のチャンスでもあるでしょうからやると思います。

 「緊急事態条項」が加えられたり、九条に「自衛隊」が明記されれば、この国は確実に軍国化・戦争化へと突き進むようになるでしょう。国民の「基本的人権」は奪われ、民主主義は風前の灯に・・。かつてワイマール共和国(ドイツ)が、ナチスに「全権を委任」したと同じような事態になると思った方がいい。

 これを回避するために、わたしたち国民が今できることは、一つだけしかありません。今回の選挙で自公(維)の候補者を当選させないということ、だけです。そして、衆参の「ねじれ」を作り出すということ、だけです。「ねじれ」こそが、わたしたちのかすかな希望です。大事なことを、独裁的に決めさせない、〈熟議〉こそ民主主義の要諦です。〈熟議〉のできる「国会」を今ここで創り出さないと非常に危険です。(今通常国会では政府与党の提出法案がすべて無風で成立しています)。

 最後にある「国民投票」でひっくり返せばいいではないか、という意見もあるでしょうが、どうでしょう?電通と組んだ彼らの圧倒的なコマーシャルをわたしたちは跳ね返せるでしょうか? 

 この間の「原発事故に国の責任なし」の最高裁判決に見られるように、「司法」はすでに三権分立の一翼を担うことを放棄しました(「日銀」は10年前にすでに主体性を放棄しております)。今度は「国会」がそれを捨てることになります。この国はおそろしい国になります。

            2

 ロシアーウクライナ戦争が終結しません。今この瞬間にも、虐殺(殺戮)、破壊、掠奪、拷問、強姦、・・が続けられています。

 この戦争を見ていて、わたしがあらためて思ったことは、

①「戦争」はダメだ。どんなことがあっても、これだけはやってはいけない。

②やはり、「民主主義」がいいなあ。「日本国憲法」が、いっそうの光量と輝度と価値を増したなあ。

ということでした。

 ところが、あろうことか日本国政府は、この機に乗じて国民の不安をあおり、「『敵基地攻撃能力』(のちに『反撃能力』)を持たなければならない」だとか「防衛予算を2倍に」とか言い出しました(「核共有」まで言い出す者も)。

 わたしが自公の国会議員や官僚に言いたいのは、「知力の限りを尽くして、(自力で、武力によらない)平和をつくれ!」ということです。それができないなら辞めよ!と。

 ・・・・・

 俵津から二度と出征兵士を出したくない。

 大切な俵津の若者や子供たちを戦争に行かせたくない。ひとを殺させたくない。死なせたくない。

 ・・・・・

    3

 スタグフレーションというのでしょうか景気後退下の「物価高」「円安インフレ」が、すさまじい。

 これはまだ序の口で、秋以降はもっとひどくなると言われております。国民生活は確実に圧迫されているとおもいます。わたしたち農家も、日常生活に必要なものの物価高の上に、肥料・農薬など生産資材の高騰に悩まされております。飼料などほとんどを海外に依存している畜産農家などは廃業を余儀なくされるかもしれません。

 これを防ぐ方法もただ一つしかない、と思います。全野党が(めずらしく一致している!)提案している「消費税」の減税もしくは廃止です。

 これは有効です!直ちに物価が5~10%下がるのですから。景気対策にもなります。GDPの60%以上が個人消費なのですから。こんな“正しい”政策さへ、現政権では(情けないことに)やれません。なぜなら、彼らの政策では消費税(増税)と法人税(減税)はリンクしている(セットになっている)からです。

 法人税を元の安倍政権以前にもどしても、世界的に見ても日本の水準はフランスやドイツよりも低いのですから、何の遠慮もなく実現可能です。しかも仏独の経済成長率は日本より高い。なのに、かれらの「お仲間資本主義」(岸田さんの「新しい資本主義」というのもこれでしょう)では、基本原則で固守しなくてはならないものだから、できない。

 かれらの論理からいけば防衛費が2倍(GDP2%)になれば、おそらく消費税も2倍(20パーセント)にしなければならなくなるでしょう。

 この参院選で「ねじれ」をつくりだして、選挙後ただちに臨時国会を開かせ、消費税廃止を実現しなければなりません。

 ただ、問題は、消費税を廃止しても、円安インフレの地獄はつづくでしょうから、これさえ決定打ではないのが心配の種です。日本は「アベノミクス」の大失敗でぬきさしならないところまで来ている、とわたしは思います。

 えーと、えーと、・・それから・・、えーと・・・・・

 日本が、「二院制」でよかった!「参議院」があって、よかった!!

 あ・いや、こんなことしてる場合じゃありません。選挙に行ってきます。投票に行ってきます。7月10日まで待てません。宇和の市役所へ行って不在者投票(今は期日前投票というらしい)してきます。投票先は、もう決めています。

 選挙区は、高見知佳さん!

 比例区は、山本太郎率いる「れいわ新選組」です!!

                     (2022・6・26)

P.S.

わたし、人生には絶望してません。俵津の将来にも絶望してません。

この稿、続くかも・・?!

 

 

 

 

 

 

 

「ミニ・じじばば」は、どうでしょうか?!

昨日、梅雨に入りました。百姓の「ゴールデンウィーク」!が始まったのです!

静かな雨が降っています。

❤ 

 去る6月9日、俵津老人クラブ(永山福重会長・会員221人)の役員会がありました。新年度の初会合です。

 審議事項(と決定内容)は以下の通り。

①遠足(コロナ禍が続いているためやらないことに)

②盆踊り 笹飾り準備(俵津地区協議会の決定次第でやることに)

③町クロッケー大会(高山老人クラブが解散したので検討中)

④じじばばスーパー演芸会(まだムリ?!)

アジサイ花壇づくり(片岡さんたちが昨年挿し木したものが花をつけた段階で、全体の配色を考えて色別に分けて植栽することに。場所は浜通り農協駐車場を最初にして実施。)

⑥公民館周辺清掃(6月22日実施)

⑦米寿祝いについて(該当者10名、3000円)

 さて、審議を最後に回された④「じじばばスーパー演芸会」のことです。

 企画から早や3年目。実施できない苛立ち・悩みを会長が語ります。でも、会長のせいではありません、絶対に。にっくき「コロナ」のせいです。

 わたしは、“おもいつき”を「提案」してみました。

 表題の、「“ミニ・じじばば”は、どうでしょうか?!」と。

 100~150人規模を想定した“大”演芸会は無理でも、この役員会メンバーの24人だけの小さな会をやってみませんか。公民館の大ホールで、十分距離を取って、換気を十分にして、通信カラオケを借りてきて・・やってみませんか。

 まだ何年続くかわからないコロナ禍。そろそろ、わたしたちなりの「出口」を見出していかなければいけない時期に来ているように思います。「NHKのど自慢」などを見ていると、客数制限をしたり、アクリル板を設置したり・・とさまざま工夫がなされて実施されている段階にきています。

 8月までには、「老人」すべてに4回目のワクチン接種が終わります。すこし涼しくなりはじめた9月ころ、感染者数が減り始めたのを確認して実施したらいかがでしょうか?!

 みんなの反応は、「うーむ・・・」と首を傾げるひとが三分の一くらい。「それなら、いいかも・・・」と思っているような(?)顔をしているひとが三分の二くらい(?)。

 しばらく話し合って、出た結論は、「やってみるか」でした!

 会長が、実行委員を選任して、会を開いて、実現に向けて歩み出すことになりました!!「よかった!」と素直には喜べませんが、少しずつ少しずつ、みんなで道を開いていきましょう!老人会は、俵津最強のパワー集団です、から。

 「〈うきな〉によって、コーヒーでも飲んでいかんか」

 役員会が終わって帰りに先輩の高月信夫さんに誘われました。伊勢富雄さんも誘って、三人で行きました。(〈うきな〉は換気対策・コロナ感染対策バッチシで問題なしです)。店に入ると、同級生の三好富雄くんが歌いかやりよりました。♪ にーほんかいゆく~ きぼお~の ふうねえは~ ゆめがつみにの せえーんごくぶねーだ~・・・、五木ひろしの最新曲「北前船」です!おお、やっちょるのおー!わたしたちも負けじとそれぞれ何曲か歌ったことでした!

 三人でしみじみ話し合ったのですが、俵津に〈うきな〉店があることは、本当にありがたいことです。気楽に立ち寄って、コーヒーが飲めて、話が出来て、歌も歌える。このことの意味は、想像以上のものがあるように思います。地域の活性化などというのは、実際にはこういう所がいくつもあって、地域の人たちが普段から活発に集っているという結果でできるものです。こういう店はみんなが大切にしなければ、と思います。

 わたしたちは、早速「ミニミニ・じじばば」を実行したのでした!!(もっとも、ババはおりませんでしたが)。

                     (2022・6・14)