虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

“ねじれ”てこそ民主主義。ああ・・参院選。

 わたし、絶望しています。

 戦争。コロナ。サル痘なんてのも出てきました、今冬はインフルエンザが大流行とか。半端ない物価高。年金の減額。大切にされない沖縄。政治家と官僚の腐敗・倫理観の欠如・セクハラ・パワハラ・・。「侮辱罪」ができたとか強化されたとか。止まらない少子化(昨年度出生数は81万人で、戦後最低だったか2番目だったか)。大切にされない子供たち。止まらない国力低下。さらなる報道の自由度の低下(世界71位)、マスコミの萎縮。格差と貧困の拡大。温暖化の昂進。選択的夫婦別姓制度さえつくれない時代錯誤した政治・政治家(どうしてこの世にオギャーと生まれて来た人間が気持ちよく人生をおくれる社会をつくれないんだろう?)。原発再稼働化。軍拡。・・・ああ・もう・やってらんない。

 始まったばかりの梅雨ももう終わりだって?、猛暑と水不足がこれから3か月も続く・・。おお、ああ・・。・・・

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 参議院議員選挙がはじまりました。

 始まったばかりなのに、早マスコミ各社は、政府与党=自・公の圧勝がまるで確定したかのように報道をしております。

 わたしは、今回の選挙は、戦後最も大事な選挙だと理解しております。今回の選挙で自公(維)が圧勝すれば、「黄金の3年間」と彼らが呼んでいる国政選挙のない3年間がやって来ます。彼らにとって、やりたい放題・決めたい放題のことができるのです。

 その最大のものが「憲法改悪」です。

 自民党の茂木幹事長が「やる」とすでに言明していますからやるでしょう。自民党にとってこれは悲願ですし、最後の最高のチャンスでもあるでしょうからやると思います。

 「緊急事態条項」が加えられたり、九条に「自衛隊」が明記されれば、この国は確実に軍国化・戦争化へと突き進むようになるでしょう。国民の「基本的人権」は奪われ、民主主義は風前の灯に・・。かつてワイマール共和国(ドイツ)が、ナチスに「全権を委任」したと同じような事態になると思った方がいい。

 これを回避するために、わたしたち国民が今できることは、一つだけしかありません。今回の選挙で自公(維)の候補者を当選させないということ、だけです。そして、衆参の「ねじれ」を作り出すということ、だけです。「ねじれ」こそが、わたしたちのかすかな希望です。大事なことを、独裁的に決めさせない、〈熟議〉こそ民主主義の要諦です。〈熟議〉のできる「国会」を今ここで創り出さないと非常に危険です。(今通常国会では政府与党の提出法案がすべて無風で成立しています)。

 最後にある「国民投票」でひっくり返せばいいではないか、という意見もあるでしょうが、どうでしょう?電通と組んだ彼らの圧倒的なコマーシャルをわたしたちは跳ね返せるでしょうか? 

 この間の「原発事故に国の責任なし」の最高裁判決に見られるように、「司法」はすでに三権分立の一翼を担うことを放棄しました(「日銀」は10年前にすでに主体性を放棄しております)。今度は「国会」がそれを捨てることになります。この国はおそろしい国になります。

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 ロシアーウクライナ戦争が終結しません。今この瞬間にも、虐殺(殺戮)、破壊、掠奪、拷問、強姦、・・が続けられています。

 この戦争を見ていて、わたしがあらためて思ったことは、

①「戦争」はダメだ。どんなことがあっても、これだけはやってはいけない。

②やはり、「民主主義」がいいなあ。「日本国憲法」が、いっそうの光量と輝度と価値を増したなあ。

ということでした。

 ところが、あろうことか日本国政府は、この機に乗じて国民の不安をあおり、「『敵基地攻撃能力』(のちに『反撃能力』)を持たなければならない」だとか「防衛予算を2倍に」とか言い出しました(「核共有」まで言い出す者も)。

 わたしが自公の国会議員や官僚に言いたいのは、「知力の限りを尽くして、(自力で、武力によらない)平和をつくれ!」ということです。それができないなら辞めよ!と。

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 俵津から二度と出征兵士を出したくない。

 大切な俵津の若者や子供たちを戦争に行かせたくない。ひとを殺させたくない。死なせたくない。

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 スタグフレーションというのでしょうか景気後退下の「物価高」「円安インフレ」が、すさまじい。

 これはまだ序の口で、秋以降はもっとひどくなると言われております。国民生活は確実に圧迫されているとおもいます。わたしたち農家も、日常生活に必要なものの物価高の上に、肥料・農薬など生産資材の高騰に悩まされております。飼料などほとんどを海外に依存している畜産農家などは廃業を余儀なくされるかもしれません。

 これを防ぐ方法もただ一つしかない、と思います。全野党が(めずらしく一致している!)提案している「消費税」の減税もしくは廃止です。

 これは有効です!直ちに物価が5~10%下がるのですから。景気対策にもなります。GDPの60%以上が個人消費なのですから。こんな“正しい”政策さへ、現政権では(情けないことに)やれません。なぜなら、彼らの政策では消費税(増税)と法人税(減税)はリンクしている(セットになっている)からです。

 法人税を元の安倍政権以前にもどしても、世界的に見ても日本の水準はフランスやドイツよりも低いのですから、何の遠慮もなく実現可能です。しかも仏独の経済成長率は日本より高い。なのに、かれらの「お仲間資本主義」(岸田さんの「新しい資本主義」というのもこれでしょう)では、基本原則で固守しなくてはならないものだから、できない。

 かれらの論理からいけば防衛費が2倍(GDP2%)になれば、おそらく消費税も2倍(20パーセント)にしなければならなくなるでしょう。

 この参院選で「ねじれ」をつくりだして、選挙後ただちに臨時国会を開かせ、消費税廃止を実現しなければなりません。

 ただ、問題は、消費税を廃止しても、円安インフレの地獄はつづくでしょうから、これさえ決定打ではないのが心配の種です。日本は「アベノミクス」の大失敗でぬきさしならないところまで来ている、とわたしは思います。

 えーと、えーと、・・それから・・、えーと・・・・・

 日本が、「二院制」でよかった!「参議院」があって、よかった!!

 あ・いや、こんなことしてる場合じゃありません。選挙に行ってきます。投票に行ってきます。7月10日まで待てません。宇和の市役所へ行って不在者投票(今は期日前投票というらしい)してきます。投票先は、もう決めています。

 選挙区は、高見知佳さん!

 比例区は、山本太郎率いる「れいわ新選組」です!!

                     (2022・6・26)

P.S.

わたし、人生には絶望してません。俵津の将来にも絶望してません。

この稿、続くかも・・?!