虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

選挙に行こうよ!(ああ参院選・続)

選挙に行こうよ!

 前回も書きましたが、今回の参院選はホントに大事な選挙になるなあ、と思います。政権選択選挙ではないのですが、現自公政権の暴走を食い止め、外れに外れた道を少しでも分岐点までもどす道を開く意味のある選挙だと思います。そのための衆参の「ねじれ」をつくりださなければならない選挙です。

 昨年の衆院選でわたしはもう絶望していましたが、ドッコイ、まだ参院選というかすかな希望の灯がはるかな向こうにともっているではないか。せめて、60%の投票率があれば、この国の“希望”は動き出す、点火する。そう、思います!

 今までと違う何かが起こりそうな予感はしています!

 友人は書いています。

明治維新から昭和の敗戦まで77年たった。その敗戦の年から数えて、ちょうど今年が77年なのだ。愚かな歴史を繰り返してはならない、あの時代のように、再び若い命を機械の部品のように、無残に使い捨てるようなことは、絶対にしては、又さしてはならないのだ。肝に銘じようではないか、再びあの時と同じ道を決してたどることはあり得ないと。」(「私の映画案内」2022/04/06、第8回 日本映画「ブレイブ群青戦記」から見えるウクライナ以後の世界)

 「77」という数字が強烈にわたしの胸に響きました。すると、これはもしかしたら、来年から、またあの戦前に戻り始めるのか?!

 数字自体はこの世に時間というものがある限りいつかはやってくるもの、ではあっても、この「77」は特別の意味があるように思えてきました。

 考えてみれば、明治元年に生まれた人は敗戦までの77年間、ほとんど戦争の中での人生だった。戊辰戦争から西南戦争までの内戦、日清・日露戦争から太平洋戦争の敗戦までの侵略戦争司馬遼太郎さんは昭和の戦争の時代を「鬼胎(異胎)」の時代として日本近代史から外したがっていましたが(?!)、日本はただ富国強兵政策を取って米欧のマネをしただけのようにわたしには思えます(そこには「大日本帝国憲法」がありました)。そして、破滅した。

 わたしは昭和23年(1948)生まれなので、戦後の77年にほぼ同じの人生をおくってきました。戦争のない平和な時代でした。それは、国の政治の根本方針が「日本国憲法」に基づくものだったから。

 「歴史は繰り返す」と言われます。ここはわたしたちの踏ん張りどころだと思います。

 「ミカンの運命」のことを考えています。

 つくづく、「ミカン」は豊かな平和の象徴のような作物だなあ、と思います。戦争、貧困、人口減少、少子高齢化・・等があれば、どうにもならない将来が待っている作物・産業です。「豊かさ」と「平和」がどうしても必要なのです。(サクランボやアボガドなどもそうでしょう。)

 このことの意味を、わたしたちは今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。このかけがえのない俵津の明日、と共に。(あの戦争の時代、ミカンを植えている農家は非国民のように言われ、強制伐採させられたという話を聞いたことがあります。)

 今の政府の政策方針の中に、「コンパクト・シティ」という発想があります。資源やおカネをどこか地方都市に集中して、人間もそこに住まわせるというただ効率化だけを目的にした政策です。論理的帰結から言えば全国の市町村、津々浦々を無住の廃墟にしようとするものです。そこにそれでも住むというなら、もうインフラ整備も何もやらないよ、と言っているのに等しい。「ポツンと一軒家」は人気TV番組ですが、あの人たちは逞しいが、ふつうのわたしたちにとってはおそろしく無慈悲な政策です。

 そんな日本にしてほんとうにいいのでしょうか。この美しい国土、この豊かな山河、そのすべてに展開して、国民が豊かな暮らしと人生を送れるようにすることがどうしてできないのでしょうか。

 わたしは、俵津のような小さな共同体がいい。そこでみんなが助け合い、知恵を出し合い、笑って暮らしたい。

 そういう話をじっくりと話し合える国の政治を、つくってほしい。でも、衆参を自公が占拠すればそんなわたしたちにとって喫緊の話さえできなくなる。

 このブログは「まちづくり」をみんなで考えあうものですが、「戦争」とそこへ向かう「戦争化」政策(自公政権の政策体系)は、それを無効にします。全国の自治体(都道府県・市町村)と住民のこれまでの血のにじむようなすべての営為を無駄にし踏みにじるものです。

 待ったをかけなければなりません。

 選挙に行こうよ!!

 「消費税を下げたら、年金3割カット」

 自民党茂木敏充幹事長が言い放ったそうですね(6月19日のNHK日曜討論)。

 「日本を、前へ!」

 公明党の選挙ポスターのキャッチコピーです。どんな前ですか?と半畳を入れたくなります。

 「歴史なんて知らない」という安倍晋三さんや高市早苗さんは論外としてもひどいものです。

                       (2022・7・4)