虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

「コロナ」に思う・・

 至る所、俵津のさくらが満開です。今日は「春の嵐」とか。雨が降っています。美しい花が散らなければいいのですが・・。

 みかんの苗木植え・草刈り・剪定などで忙しくしています。老骨に鞭は打たないことにしておりますが、“なり疲れ”で退色し弱っているみかんの葉が、日々生き生きと緑を取り戻している姿を見るにつけ、習い性となっているのか自然と体が動きます。

 

 それはさておき、「コロナ」が、またいやな感染者数上昇カーブを描き始めました。感染力が従来のものより2倍以上高いという変異株が、世界の各地で猛威を振るい始めています(跳梁跋扈していると言った方がいいかもしれません)。日本国内にもすでに侵入しているといいます。もうこれは、中村時広県知事も言っておりますが“第四波”と位置付けるべきでしょう。そうしないと、対策が後手後手になるからです。

 最近特に思うのですが、「コロナ」は「まちづくり」を壊す。「地方」を壊す。「共同体」を壊す。ただでさえ難しい局面に立たされている地方が、疲弊を加速化させる。ような気がしてなりません。経済・社会・文化・人間関係・・・。

 早い話が、俵津でも、各種団体の会議や事業ができない。地区の運動会やお祭りなどができない。「不要不急」という言葉が連発されてありますが、まさにそれこそが地域を作っているもの、地域を活き活きと成り立たせているものだったと、多くの人が気付き始めています。こういう状態が続けば、事業継承というのではないけれど、これまでに蓄積されたそのための技術や経験などが途絶えます。ますます地域の維持が困難になっていきます。

 わたしたちがやろうとしていた「じじばばスーパー演芸会」なども、演者のさらなる老齢化、体力や意欲の低下、演じる力の衰えなど様々な悪条件が積み重なって行きつつあります。

 

 東京オリンピックパラリンピック聖火リレーが始まりました。プロ野球はじめ各種スポーツのシーズンも開幕です。観光シーズンにもなりました。ゴールデンウイークもすぐそこです。Go To何とかもはじまりそうです。そして7月にはいよいよオリパラ本番。期待のワクチン接種も遅れています。正直言って、わたしは心配です。

 この国は、もう一度改めて根本的に、「コロナ」と向き合うべきではないでしょうか。もちろん経済は大事ですが、「二兎を追うもの一兎も得ず」の格言通りになりそうな予感がします。

 この一年で、やるべきことがハッキリしてきました。それを政府と国民が覚悟をもってやればいい。テレビ・新聞・ネット・週刊誌などを見て得たことを、思い出した順に書き出してみます。

➊ オリパラは即中止にする。(IOCやWHOや外国から言われるのを待つのではなく、一度くらい日本から主体的に言ってもいいのではないでしょうか)。

➋ Go Toキャンペーンはやらない。

➌ 全国民にPCR検査を実施し(もちろん無料)、陽性者を隔離する。それを妨げている厚労省(医系技官)・感染研(国立感染症研究所)・保健所の機能・役割を見直し、民間を活用する。日本製の全自動検査機が各種開発され、輸出までされている現実を見れば、それを使えば一日100万人単位の規模の検査が可能になる。毎日の感染者数発表も、分母を一定にしなければ無意味。

➍ 日本製のワクチンと薬を開発する。製薬会社・大学・研究機関等がオールジャパンで。政府は徹底的な資金援助をする。現在ファイザーなどが開発しているのがmRNAワクチンですが、医者をやってる同級生によれば、日本が開発中(研究中)のものにDNAワクチンというのがあるそうです。これは副作用がなく、管理も簡単だそうです。どうして政府はこれを実現する万全の体制をとらないのでしょうか。

➎ 日本版CDC(疾病予防管理センター)を創設する。なんでもアメリカのまねをする日本が、こういうことだけはやらない。不思議です。

➏ コロナ感染者専用医療機関を設ける。国立病院・JCHOジェイコー(独立行政法人地域医療機能推進機構)・旧国立大学病院などをそれに当て、それ以外は普通の従来通りの診療ができるようにして負担をかけないようにする。

➐ 事業所や国民に手厚い給付金を支給する。

➑ とにかく、政府に腰が据わっていない。覚悟がない。だから、国民の信頼が得られない。だから後手後手になる。結果、コロナが蔓延する。菅首相が得意な「政治家の覚悟」をもって、腰の据わった・逃げないで責任のとれる政権を作る。

➒ 信頼できる政府をつくる。10月までに必ずある「総選挙」で、政権交代を実現させる。あるいは、コロナを終息させるという単一イシューでの連合救国内閣・政権を作るという事も視野に。今度の選挙だけは国民みんな必ず投票に行く(投票率80%実現)。地方も自民党から離脱する覚悟を決める。

➓ コロナを押さえるのにある程度成功している国のやり方を謙虚に学ぶ。ニュージーランド・台湾・中国・韓国・・・。

⓫ 必要ならロックダウンも。

⓬ 医学生看護学生にも協力してもらう体制づくりを。3年生以上ならワクチン接種やPCR検査などの役割分担をしてもらっていいのでは。逼迫している・ますます逼迫していく医療体制を補うために。(オリパラをやれば、1万人の医療関係者のそれへの投入が必要になる。そんな愚かなことをしてはならない。)

⓭ 消費税を、今年と来年の2年間、ゼロにする。(➐と一緒にこれをやれば、国民の政府への信頼感が生まれ、協力しなければ!、という気が生まれて、対策は一気に進むでしょう!)

⓮ 怖いのは、複合災害。首都直下地震、南海・東南海・東海地震、富士山噴火、豪雨災害などが発生すればさらに深刻な事態に。速やかなコロナ収束に努めなければならない。コロナ対策に専念できるように、全原発の運転停止・再稼働禁止も。

⓯ コロナ対策担当大臣は、経済産業相ではなく、厚生労働相にして、優秀な人材を抜擢する。

⓰ マスコミは、ジャーナリズムの原点に返って批判精神を発揮し、恐れることなく勇気を出して、しっかりと政府批判をしなければならない。国を滅ぼさないために。

 

 まだまだあると思いますが・・。こうやって書き出していきながら、気づいたことがあります。それはこの国がこれらのうち何一つ、これまでにやってこなかったということです。あぜん・ボーゼン、・・言葉を失います。

 

 一日も早く、みんなと、ワイワイやりたいですね。うまい酒をみんなと飲みたいものです。野福峠の桜が、どこか淋しそうです。

                        (2021・3・28)