虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

一軒、居酒屋がほしいね!

 湾岸道路ができてからというもの、共選から旧農協本所までの旧道はめったに通らなくなりました。この間、久しぶりに通ってみたら“発見”が、ありました。とうの昔に閉店していたはずの「浜田酒店」が、何やら外装リフォームを施されていて、店の看板が感じのいい新しいものになり、酒の自動販売機まで置かれていたのです。

 シャッターが下ろされていたので中はわかりません。こんな張り紙がしてありました。

                浜田酒店    

      営業日    月~土  

      営業時間   11:00~12:30

             16:00~19:00

      日曜日はお休みしますが、できるだけ対応します。

      連絡先   090-7626-8748

      TEL・FAX  0894-65-0215

 役場を退職した浜田直浩くんが、母親の一三さん(故人)の遺志を継いで始めたのでしょうか。長い余生の楽しみにとはじめたのでしょうか。それとも、何か、俵津の“まち起こし”的な思いにかられての「起業」でしょうか。

 今のところは、「居酒屋」を兼ねてやる、というようなところまではいっていないような気がします。今度彼にあったらいろいろ訊いてみたいと思います。

 この俵津に、「居酒屋」が、一軒くらいやっぱり欲しいですよね。

 誰かやってくれないでしょうか。

 「うきな」があるじゃないか、と言う人があるかもしれません。でも、「うきな」は、やっぱり歌って楽しむところ・カラオケの店です。あそこでは思い切り歌いましょう。

 酒を飲みながら話の出来る場所がいりますね。あったらいいですね。日々の暮らしの話、仕事の話、面白いことを始めている誰彼の話、俵津を面白くする話、人生の話、趣味の話、まちづくりの話、先に逝った友たちの話、政治・経済の話、世界の話、戦争の話、来し方・行く末の話、・・・・・・。

 昨年の12月のはじめころ、思いがけず松山の友人が訪ねてきてくれました。その時彼は、いま話すことの大切さを力説していました。年寄り同士も、年寄りと若者も、昭和の昔ほど話さなくなった。コロナのせいもあるけれど、みんなのコミュニケーション力が落ちている。まちをつくっていくためには、何より、なんでもいいから話し合うことだ、と。

 確かに、地域を、自分たちの町を、どう作っていくかというような面倒くさい話はみんなしなくなりました。でも、こんな時代だからこそ、話し合うことは大切なのだとわたしも思ったことでした。

 話し合うための気軽に立ち寄れる場所=居酒屋、あったらいいですね。俵津でのその可能性、について考えてみます。

 まず、「店主」の適性みたいなことですが、ここではそれで大儲けすることは不可能ですから、ほんの少しの儲けで耐えられる人、人が好きで話が好きな人、自分が店を出すことで地域の人の為に(ほんの少しでも)なればいい、というくらいに考えられる人がいいですね。

 若い人より定年退職して豊かな年金があって余裕のある人、都会からここに移住してきた人で何かやってみたいと思っている人、そんな方が向いていると思います。俵津は60歳以上が6割のまちですからそういう人の方がむしろいい。

 わたしたち俵津の人間もあるこころがまえのようなものを持つ必要もあるかと思います。例えば、ツケには絶対しないとか、固定客化しないとか。開放性をこころがけるとか。

 人を得て、わたしたちも出来るだけ利用することを心がければ、ここでも一軒くらいは居酒屋、可能性があると思います。

 わたしは、浜田酒店の例を見て、旧農協本所の建物があり、ゆめさく屋があり、今はやってないですけれども永山寿司があり、というこの通りは面白いな、と思いました。それから、旧市川商店~宇都宮八百屋~うきな~公民館の通りも。このカギになった交差する二つの通りを活性化することで俵津はおもしろいことになるなあ、と夢みたいなことを考えたのでした。

                     (2023・1・14)