虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

新しい「たわらづ」の始まりの予感

 わが家では今、ジューシーフルーツ(河内晩柑)の収穫出荷の最盛期を迎えています。一般の農家ではほとんどがその時期を終えているようですが、完熟果出荷が原則の無茶々園では今がその時。初夏の陽光を浴びた透き通るようなゴールドの果実を見るとこころが浮き立ちます。

 「アンケート」や「地域づくり活動センター」のことが、あれからずうっと気になっています。

 いろいろな「声」が聞こえてくるようになりました。集落センターを「カラオケルーム」にしたら!、というのもその一つです。俵津文化協会が地区の有志の浄財を募って購入したカラオケ機器一式があるのだから、個人個人がDVDを持ち寄って自由に歌いあえる場所にしたらいい、というのです。いいですね!

 公民館利用法の意見ではありませんが、「キッチンカーを使った移動喫茶店」というのはどうか、と提案する人がおります。その行き先行き先が人の集まる場所・交流の場所になるのでは、という発想です。彼はまた野福峠の中腹のあのさくらの植林数の最も多い、しかも空間に余裕のある場所に喫茶店を設けてはどうか、とも語ります。展望テラスもおおきく張り出して、絶景宇和海を見ながら飲むコーヒーはさぞかし美味しいだろう。評判になるだろう、俵津の知名度も増すだろう。というのです。

 いやあ、いいですねえ!こうした「案」達が湧きたってくるのもあの「アンケート」効果でしょうね!新しい「たわらづ」が始まりつつある予感のようなものを感じるようになりました!

 件の「アンケート」は、まだ集計結果が公表されていませんが、今回のことは俵津の「まちづくり」の画期になることは間違いないでしょう。やはり、行政が動いた時が、大きな契機・転機です。

 わたしの「希望」・「ねがい」みたいなものを以下箇条書きにしてみます。

1、「センター」の専従者に、3~40代の若いバイタリティーのある方がきてくれるといいですね。

2、「シンポジウム」が開かれるといいですね。検討委員の方々の熱弁を聞かせてください。

3、「会報」を出していただけるとありがたいです。

4、「俵津ホームページ」の役割がますます大きくなります。早く新しい製作者集団(3人以上)をつくっていただいて、地域のひとだけでなく、全国にいる俵津出身者や俵津応援団の方々に向かって情報発信していただきたく思います。

5、一般住民も常時、センターへ意見や案(や「イイね!」)を出せるSNSのシステムをつくれないものでしょうか。ガラケースマホも持たないわたしはSNSについて何も知りませんが、たとえば、住民の「ツイート」がセンターに直接届く・集約される、そしてそれが閲覧される・できる・・、というようなものの構築はできないものでしょうか。(フェイスブックやインスタグラムやその他も・・)。

6、公民館に常設の「投書箱」を置いてもいいですね。

7、「使えるお金」の一覧表をつくっていただけないでしょうか。たとえば前回書いた俵津葬祭組合の300万のようなものです。俵津にはいろいろな所にいろいろな“埋蔵金”がありそうです。これがあればさらに直接的にさまざまいい案が出るでしょう。出せるでしょう。(お金、今この時に集中して使い切りましょう!「生き金」にしましょう!)。

 とりあえず、これくらい。いづれにしても、「センター」が船出するまでのこれからの一年間は、われわれにとって極めて大切な一年になると思います。「俵津百年の大計」をたてるチャンスです。えっ、百年後に人がおるか?って!大丈夫、一人いれば何とかなります。その一人が配偶者を見つけて、アダムとイブになって、イザナミイザナギになって、また新たにことを始めればいいのです。俵津はいつだって永遠です!

 青年団に入りたての頃を思い出しました。夜更けてみんなが大言壮語をおらびはじめる酒の席です。先輩が若いもんに言うのです。「いいか、おまえら。モノを言う時はのお。自分が町のいちばんエライもんになったつもりで言え。町長になったつもりで言わんといけんぞ。わかったか。エ、オイ。コラ。」

 いやあ、怖かった・・・。でも、そんな人がいて、今でも若者にそんなふうに言ってほしいですねえ。

 もうひとつ、思い出しました。田中清一くんが主事、中村吉三郎先生が公民館長の頃。わたしが酔ったいきおいで生意気にも言ったという話です。「いまのような社会教育をしとって大丈夫ですかねえ。こんなんでこれから俵津が自立してやっていけるようになるんですかねえ。社会教育はもう終わったんじゃないでしょうか。」。(なんというヒドイナマイキでしょう!)。これ、わたしの友人が言うのです。わたしは覚えていませんが、なんか中村館長にひどく怒られたような記憶だけはあります。愛の叱責でしょうが。地域のひとたちが自由にモノを言いあう雰囲気があった豊かな時間のなかでのできごと・・。

 友人は、「社会教育復活論を書け!」とわたしに言います。そんなこと俺にはできん・・!

 でもまあ、コロナが早くおさまって、みんなで酒酌み交わしながら、ああじゃこおじゃと話がしたいもんですね。

                      (2022・5・26)