虹の里から

地域の人たちと、「まちづくり」について意見を述べ合う、交流ブログです!

老人会長の嘆き・・・!

 今日は、俵津老人クラブの「総会」の日でした。待ちに待ったこの日でしたが、今年もまたにっくき「コロナ」のために出来ませんでした。通常なら、わたしも公民館の舞台に立って酔いに任せてヘタな歌をうたっているはずでしたが(!)・・・。

 今日は、役員会のメンバーが総出で、会員への「弁当配り」をしました。散り始めた桜ではありますが、まだ十分楽しめますので、この弁当をもって個別にでも花見に出かけてほしい―せめてものわたしたちの願いでした。(むかし、4月3日は「俵津の花見の日」でした。地区全体の農休日でもありました。)

 老人クラブ最大のイベントができない辛さ・やるせなさ、それはわたしたち役員の共通の思いではありますが、一番それを感じているのはやはり会長でしょう。「総会資料」冒頭にこんなことを綴っておられます。お読みください。(ハートマークと太字はわたし)。

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 野福峠の桜が満開です。会員の皆様にはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

 私が会長を引き受けて3年になりますが、コロナウイルスによって、1度も総会が開かれておりません。先日の役員会で総会をどうするか話し合いました。公民館大ホールでの飲食が禁止されていること。飲食なしでは出席をする会員が少なくなること。会員の健康には換えられないこと。等で今年も総会を中止し、資料と料理の配布で総会に替えることになりました。これで総会が連続3回失われることになります。コロナで已む得ない事とはいえ申し訳ないと思っています。皆様のご理解をお願いいたします。

 昔、田休み、祝言、葬式、秋祭り、法事等で親類、近所、友人が集い自家製の料理で「お客」が開かれていました。一家の主婦にとっては大変な骨折りでしたが、老若男女が料理を作りながらを深める機会でもありました。特に招待客の綺麗に盛られた膳より、手伝い方の料理は鉢に盛られ、賑々しいおしゃべりと一緒にとても旨かったことを覚えています。

 老人クラブにとって総会は1年に1度の「お客」です。221名の会員の「お客」です。亡くなられた方々へのご冥福の黙祷、新入会員の歓迎、事業報告、会計報告を審議、そのあと懇親会(お客)です。来賓の方々との話や会員同士のおしゃべり、コロナによってビデオ通話、SNS、テレワークの技術が進みコミュニケーションに事欠かないにしても、身近なリアルな会話ほど通じ合い、心豊かにするものはないと思います。コロナの今だからこそ人とのスキンシップ的な会話が必要です。

 今年度老人会として取り組みたいこと。役員会未了解ですが

①総会の続き

②老人のための演芸会

③1日遠足

④健康維持の活動(ゲートボール、クロッケー、歩く会ほか)

アジサイの植え付け

 皆様方のご協力をお願いいたします。

                  俵津老人クラブ会長  永山福重

 

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 人一倍深く考える方です。さまざま考えたことを、自分の任期中にやれないことに対する苦衷がにじみ出ている文章だと思います。

 「コロナ」よ、去れ!と声を大にして言いたく思います。老人というのは、言わば時間と勝負しているところがある生き物です。1年1年弱っていく、体力・気力が衰えていく、培った技も錆びていく、美貌・かんばせも・・・その他あれやこれやも・・。

 「ウィズ・コロナ」が、どうしても必要となりました。一説ではこのコロナ、まだ3年はつづく、らしい・・・。どう、日常を取り戻したらいいのか。どう、「コロナ」の間をぬって活動していけばいいのか。ある覚悟のようなものも求められるかもしれませんが、みんなで真剣に考える時期が来た、と思います。

                        (2022・4・3)